受験が迫り来るこの時期、焦りや不安で、子どもと上手く接することができない……と悩みがちな方も多いでしょう。そこで、受験のプロが「親の直前期」の過ごし方をアドバイスします。
お話をお伺いした先生: 鈴木俊朗先生(四谷大塚あざみ野校舎校舎長)、小川智弘先生(四谷大塚あざみ野校舎算数専任講師)

プレッシャーは逆効果
体調管理は親の仕事

受験直前期、ともすればナーバスになってしまう子どもの気持ちを踏まえ、親はどのようにわが子を支えればよいのでしょう。四谷大塚あざみ野校舎の小川智弘先生は、まずは体調管理が親の最大の仕事であると話します。
「入試前は体を動かさなくなるので、今まで以上に食事の量に注意を払う必要があります。睡眠は、遅くとも年内から朝型リズムに切り替えて、体を慣らしておくべき」(小川先生)

四谷大塚あざみ野校舎の校舎長、鈴木俊朗先生も、直前期は勉強面でのサポートより、体や心を支えるのが親の仕事と考えています。
「親がネガティブになると、子どもにも伝わりますから、まずは親が大きく構えること。絶対にしてはいけないことは、兄弟や友人など、誰かと比較することです。どの子もがんばっているので、できるようになったことや伸びていることを細かく見つけ、褒めて励ますことが大切なのです。お子さんを鼓舞するような声がけをするように努めてほしいと思います」(鈴木先生)

心のサポートで、もっとも重要なことは"認めること"だと言います。
「親が心細いからといって、これまでの努力を否定するようなことは絶対言ってはいけません。受験の先まで考えて、結果がどうであれ、ここまでがんばれたのはすばらしいことだから大丈夫、と認めてあげるような言葉をかけ、余計なプレッシャーのない状態で受験に臨ませてあげましょう」(小川先生)

何気ない親のひと言で、
子どものやる気は上下します。
こんな言葉をかけていますか?

○OK!「あと1年後にはあのグラウンドで部活してるんだね」
○OK!「(1月校が不合格のとき)いい練習になってよかったね」
○OK!「(模試の成績が悪かったとき)弱点が洗い出せてよかったね」

×NG!「やらないから成績が伸びないのよ」
×NG!「落ちたら恥ずかしいわ」
×NG!「お兄ちゃんはこんな時間でもやってたわよ」
×NG!「(試験直後の)どうだった?」

親が落ち着くためにも
塾に相談するのが有効

入試直前期になると、子どもによっては焦ってパニックになってしまうこともあると言います。
「パニックの子どもは、やることがありすぎて何から手をつけていいかわからない状況になっていることがほとんど。塾側は、今どんな勉強が必要なのかをしっかり把握しています。家庭で悩まず、できるだけ早く相談に来てください。塾と親で一緒に課題を検討し、親が子どもに家庭学習の優先順位を教えてあげましょう。また、学校の情報が豊富なのも、塾の強み。受験する学校について少しでも悩んだら、塾が培ってきた情報を活用してくださいね」(鈴木先生)

学習面以外でも、直前期になると塾にはさまざまな相談が寄せられるそう。
「女の子と母親との関係で多いのですが、直前期に関係が悪化して、受験をやめたいなどと子どもが言い出してしまうことがあります。また、入試直前に突然、届かなそうだから第一志望校を変えたいという相談もあります。この時期の相談は、いずれの場合も親の方の不安がほとんど。とにかく、悩んだら塾へ来て、客観的なプロの目からのアドバイスを受けることをおすすめします」(小川先生)

親の心理面での不安に対しても、塾のアドバイスは有効なようです。
「受験の主役はあくまで子ども。親のプライドや羞恥心は全て捨て去りましょう。どんな結果でも、やった甲斐があったと思わせ、将来につながる受験にすることを、直前期は特に意識すべきです」(鈴木先生)

受験直前期
親にしかできないサポート

1.食事睡眠などの健康管理
「勉強時間が増え、必然的に体を動かす時間が減る直前期は、食事の量に気をつけて。体重が一気に増えてしまう子もいます」(小川先生)

2.子どものがんばりを認める
「直前期は親が“超”ポジティブでいてください。成績がどうであれ、子どもが長期間努力してきたことを否定してはいけません」(鈴木先生)

3.家庭学習に目を光らせる
「家庭学習の様子は塾側にはわかりませんから、親は子どものしていることを正確に把握し、行き詰まっていたらすぐに塾にご相談を」(小川先生)

受験直前期
塾に任せていいこと

1.併願パターンの検討
「子どもは失敗する場合を考えられませんから、“全滅しない併願パターン”を考えるのは、塾の役目だと考えています」(小川先生)

2.親の心の揺れをサポート
「“第一志望を変えたい”、“高校受験に切り替えたい”などの迷いは、親の不安からくるもの。子どもに話してしまう前に塾にご一報を!」(鈴木先生)

3.受験に関することは何でも!
「上の2つは特に重要ですが、ほかのどんなお悩みでも、深刻になる前にすぐに塾へご相談ください。必ず解決策を考えます」(鈴木先生)

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