勉強量を欲張らないそれが成功の秘訣!


--進学塾では7月後半から、いよいよ夏期講習が始まります。来年、入試本番を控える6年生は、夏の時期をどう過ごせば良いのでしょうか?

 阿部先生(以下、阿部)夏までの学習内容を総点検し、自分の学習課題を発見した上で弱点補強に努めてほし      いと思います。塾のテキストの中で間違いが多かった問題や、手つかずになっている問題に取り組      みましょう。
 松寺先生(以下、松寺) 算数の学習でも、6年生は弱点補強に力を入れてほしいですね。これまで行ったテス      トを見直し、親子で苦手単元を整理しておくと、夏の勉強がスムーズに進むでしょう。また、算数      の学力が伸び悩んでいる子どもには、ノートや答案にはきれいでわかりやすい計算式を書く、図形      や速さの問題に取り組むときは手を動かしながら図を書くなどの習慣を徹底させてほしいと思いま      す。

--理科と社会については、どうでしょうか?

 中久木先生(以下、中久木) 理科の勉強でも、復習や弱点補強は大切です。しかし、夏の時期は苦手克服に力       を入れるよりも、得意単元をさらに伸ばすことをおすすめします。その方が効率良く勉強が進む       と思います。

--理科の苦手克服は、9月以降でも間に合うのでしょうか?

 中久木 私は間に合うと考えています。秋からは志望校の過去問に取り組みます。その過程で、子どものモチ     ベーションが一気に高まる可能性が高い。そのときに集中して取り組ませた方が、学力アップに直結     するのではないでしょうか?一番いけないのは、親が得意分野を伸ばすことと、苦手教科をなくすこ     との両方を目指し、勉強量を増やし過ぎることです。これでは、子どものやる気や体力が続きません     。
 永野先生(以下、永野) 社会の学習をサポートするときも欲張り過ぎないよう、心がけてほしいですね。社会      で学習する歴史、地理、政治国際は、どれも覚える内容が膨大です。これらをすべて夏の間に片づ      けようとすると、スケジュールが破綻する可能性が高い。まずは、各都道府県の特色や三権分立の      仕組みなどの基本知識をしっかり理解させましょう。子どもの中には、「議院4内閣制」を「議員      4内閣制」、「地方交4付4税」を「地方公布44税」などと間違えて覚えている子もたくさんいます      。こう言ったあやふやな知識を夏の間に減らしておくと、秋以降の学力アップにつながります。

--中学受験の勉強は、算数や国語にかける時間が長くなりがちですが、理科や社会も毎日取り組んだ方がいいのでしょうか?

 中久木 理科の学力が伸び悩んでいる子どもは、毎日少しずつでも取り組みましょう。反対に、偏差値60を超     えている子どもは、今までの学習ペースを守れば十分。他教科の偏差値が60を下回るのであれば、そ     ちらに比重を置いた方が賢明です。
 永野  社会も毎日取り組むのが理想的ですが、他教科の勉強量を踏まえると、なかなか難しいでしょう。5     分、10分の隙間時間を上手に活用するよう、子どもに意識させてみてください。身近な場所に地球儀     や地図、新聞などを置き、子どもが好きなときに触れられるようにするサポートなども大切でしょう     。


モチベーションをキープするには?


--5年生についてはどうでしょう?どんな勉強に取り組ませることが、秋以降の学力アップにつながるのでしょうか?

 中久木 5年生で理科の偏差値が低い子どもの場合、理科が嫌いと言うよりも、理科の勉強に時間を割けてい     ないケースの方が多いと思います。まずは、1学期に使ったテキストやノートを見返してみましょう     。
 永野  社会の場合、5年生の1学期までに学習する単元は地理だけです。まずは、この単元で習った知識を     しっかり固めること。都道府県の名称や位置はもとより、工業地域や河川の位置なども白地図を活用     しながら覚えていきましょう。

--算数と国語については、どうでしょうか?

 松寺 6年生にも共通することですが、計算練習は毎日させてほしいですね。スポーツでの走り込みにあたり    ます。5年生の中には、まだ計算力が十分ではない子どもがいます。夏の間に練習を繰り返し、計算力    をアップさせましょう。
 阿部 国語では毎日、漢字練習と音読に取り組んでください。また、文章読解では国語が苦手な子どもほど、    一言一句を読み飛ばさずに正確に読み進める練習が必要です。復習と言うと間違えた問題の解き直しに    終始しがちですが、その日に塾で学習した文章をきちんと読んでみる。そこから国語の学習が始まるの    です。

--夏休みはまとまった学習時間がとれる反面、子どものやる気が続かない恐れがあります。スケジュール管理やモチベーションアップについて、どう工夫すればよいのでしょうか?

 永野  夏前に立てたスケジュールが予定通りに進まなくても焦らないように。「予定していた学習内容が6     割くらい達成できたらOK!」くらいの気持ちで、子どもをサポートしてはどうでしょうか。
 中久木 スケジュールを立てるときは、予備日を設けておくと良いでしょう。もし勉強が予定通りに進まなけ     れば、予備日に解消します。順調に進んだ場合、その日はオフ。やはり、ときには休養を与えないと     、長い期間がんばり続けるのは難しいですから。

--子どものやる気をアップさせるには、どう工夫すればいいのでしょう?

 阿部 私は塾の自習室で勉強する子どもに「今日は何をやる?」と質問し、紙に箇条書きで書き出させるよう    にしています。自習が終わり、こなせた課題に丸をつけ、先生にチェックしてもらう。自分で課題を考    え、実践する。その意識こそがやる気にさせるのです。家庭でも実践してはどうでしょうか?

--最後に生活面について、アドバイスをお願いします。

 永野 子どもの性格や向き不向き、これまでの取り組み方などを理解した上で、夏の生活スタイルを考えてほ    しいと思います。塾の自習室で学習するのが向いている子もいれば、家庭の方が集中できる子もいます    。
 阿部 夏休みに入ると朝学習をさせる親が多いですが、これも向き不向きが分かれます。子どもの表情や勉強    に取り組む姿勢を細かくチェックしながら、最善の方法を考えてみてください。

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