5年生のときから、竜一くんの第一志望は開成でした。塾の先生に話を聞いたのが、興味を持ったきっかけです。
「実際に見学に行ったとき、僕はここに来そうだなって思って」(竜一くん)
一方、母・京子さんは安全策をとってほしいという思いが強かったよう。
「正直、そんなにできる子だと思っていなくて(笑)。それに、そんな難関校を目指して、厳しい受験生活を送らせるのはどうかなって」(京子さん)
しかし、ほかの学校をすすめる京子さんの意見も意に介さず、竜一くんは開成コースに入り、順調に成績を伸ばしていきます。そんな中、受験直前の1月に一つの事件が起こりました。
「塾から帰ってきて、『どうしても学校へ行かなければいけないの?』と泣いて訴えてきたんです。我が家の方針で試験前でも小学校には通わせていたのですが、学校を休んで過去問を解いている友だちに遅れる気がして焦ってしまったんでしょうね」(京子さん)
そんな不安も乗り越え、本番に臨んだ竜一くん。合格の勝因は「コツコツやってきたこと」と言います。さらに、親に向けてこんなメッセージも。
「子どもに期待し過ぎない方がいいんじゃないかな。僕は期待されなかったから逆にプレッシャーがなくて、親のためじゃなくて自分が開成に入りたいという純粋な気持ちでがんばれたんですよね」(竜一くん)

竜一くんに5つの質問

 塾に通い始めた時期は?
2年生から通っていましたが、受験を意識したのは5年生、本格的に受験に取り組んだのは6年生からです。

 受験期に習い事はやっていた?
5年生の秋まで、水泳を習っていました。幼稚園から習っていたピアノは、5年生の3月まで続けました。

 直前期の自宅での勉強時間は?
塾のある日は朝の15分間だけです。塾のない日は塾でやるのと同じ、4時間半くらい勉強していました。

 過去問対策はどれぐらいやった?
開成は塾で10年分やりました。海城は5年分、巣鴨は2年分、芝は1年分、東邦大東邦は2年分解きました。

 将来の夢は?
まだ決めていませんが、お金が儲かって、みんなに「ありがとう」と言われる仕事に就きたいです。

お母さんに5つの質問

 学校見学は何校ぐらい?
親子で12校、親のみ7校です。4~5年生で主な学校を訪問し、6年生では併願校選びのために見学しました。

 直前期に意識的にかけた言葉は?
普段通りで、特にありません。ただ、「君が受ける学校は全部いい学校だからね」とよく言っていました。

 健康管理で気をつけたことは?
普段通りを心がけましたが、ノロやインフルエンザ対策で除菌マスクやウイルスブロッカーを利用。

 受験を通して我が子が成長した部分は?
知らなかった部分に改めて気づかされました。目標を定めると、ここまでがんばれる子なんだなと実感!

 中学生になる我が子へひと言
衣食住何でもできる開成生になってください。私もなるべく手を離し、自立できるように協力したいと思います。


当初の第一志望は開成だった航暉くん。開成の入試問題との相性も良く、順調に受験勉強を進めていました。しかし、1月の渋幕でまさかの不合格に。
「落ち込んで2日間、何も手につきませんでした。でも、それが刺激になったのか、その後にやっと火が点いたと感じました」(母・明子さん)
そこで併願作戦も見直しました。
「合格有望校を組み込むと同時に3日に筑駒の受験も決めました。第一志望は開成でしたが、以前から筑駒もチャレンジしてみたいと言っていて。私も『ここで悔いを残させてはいけない』と腹が決まったんです」(明子さん)
「もう後へは引けない、やってやると思いました」(航暉くん)
そして迎えた2月。全試験の付き添いをしたという父・昇さんは「合格できなかったら向いていないだけ。自分に合う学校かどうかを確認してきなさい」と航暉くんに声をかけたそうです。その言葉に「楽になった」という航暉くんは、見事、すべての学校で合格を勝ち取ります。開成と筑駒のどちらを選ぶかという贅沢な悩みにつきあたりましたが、合格後に学校見学を行い、筑駒への進学を決めました。
「中学受験は長丁場ですが、家族で仲良く乗り切りましょう」(昇さん)
「一生に一度の中学受験だから、楽しくやろう。自信を持って、あきらめずにがんばってください」(航暉くん)

航暉くんに5つの質問

 塾に通い始めた時期は?
3年生の9月から、塾に通っていました。中学受験を意識し始めたのは、5年生の頃だったと思います。

 受験期に習い事はやっていた?
3年生までは野球や習字、英語などを習っていましたが、4年生からは時間がないので塾1本にしました。

 直前期の自宅での勉強時間は?
塾のある日は、家では1時間前後しか時間が取れませんでした。塾のない日は3~4時間くらいです。

 過去問対策はどれぐらいやった?
開成は10年分を1~2回。そのほかの学校については1~2年分。筑駒の国語だけは7年分くらいやりました。

 将来の夢は?
理系の教授を目指しています。自分の知識や経験をわかりやすく教えられるようになりたいと思っています。

お母さんに5つの質問

 学校見学は何校ぐらい?
4年生から学校見学を始めて、全部で23校、そのうち親子で行ったのは17校。6年生のとき8校に再訪問しました。

 直前期に意識的にかけた言葉は?
開成の受験本番前に「2年間待った開成の問題に、ついに挑戦できるね。楽しんできてね」と伝えました。

 健康管理で気をつけたことは?
息子は夜型で朝は苦手。朝型にしたら結果が思わしくなかったので、結局、生活リズムは変えませんでした。

 受験を通して我が子が成長した部分は?
びっくりするほど、たくましくなりました。志望校に合格できて、自信を持てたのが大きいと思います。

 中学生になる我が子へひと言
勉強も部活動もがんばって、たくさん友だちをつくってください。学校生活を思いっきり楽しんでね!


知的好奇心が強い俊くんが、塾に通い始めたのは新4年生から。
「喜んで塾に通っている様子を見て、この子には公立中学校より独自性の高い教育が受けられる私立中学校の方が向いているのではないかと思いました。ただ、主体はあくまで子どもですから、私はのめり込まず、一歩引いて見守ることを意識していましたね」(母・亜希子さん)
4年生から本格的に中学受験のカリキュラムが始まり、数か月もすると、俊くんは自発的にスケジュールを組んで勉強するようになります。成績は常に最上位。しかし同じ塾に、どうしても勝てないライバルがいました。
「やるなら難関校にチャレンジしたいと早くから考えていました。ライバルの存在も大きかったです。負けず嫌いなので、ランキングがいつも1位の彼に勝ちたくて努力しました」(俊くん)
志望校選びに関して、親子の意見はずっと一致していたとのこと。
「自由な校風で知られる麻布は、私も息子も気に入っていたので、すんなり決まりました」(亜希子さん)
直前期に力を入れたのは、やはり過去問対策でした。
「あの問題をやっておけばよかったと後悔しないように、と先生に言われたので、過去問には力を入れました。その結果、自信を持って入試に臨めました」(俊くん)

俊くんに5つの質問

 塾に通い始めた時期は?
2年生から通信教育を始め、新4年生から塾に通い始めました。冬期講習がおもしろかったのがきっかけです。

 受験期に習い事はやっていた?
小さな頃からやっていた水泳を4年生の終わりまで続けました。同じくピアノは、塾に入る前に辞めました。

 直前期の自宅での勉強時間は?
塾がある日は家ではやりませんでした。塾のない日は3~4時間ほどやっていたと思います。

 過去問対策はどれぐらいやった?
麻布8年分、聖光6年分、渋幕5年分、栄東3年分。そのほかを含めると、25回分くらいはやりました。

 将来の夢は?
まだはっきりしたものはないですが、数学や物理に興味があります。中高で見つけられたらいいと思います。

お母さんに5つの質問

 学校見学は何校ぐらい?
文化祭と説明会を合わせると、12校です。そのうち第一志望になりそうな4校は、子どもと一緒に行きました。

 直前期に意識的にかけた言葉は?
ここまで来たんだから大丈夫、これまでしっかりやってきているから絶対受かるよ、と繰り返し言いました。

 健康管理で気をつけたことは?
インフルエンザ対策。どこへ行くにもマスクをつけさせ、家では空気清浄器と加湿器がフル稼働でした。

 受験を通して我が子が成長した部分は?
時間管理がだいぶできるようになったと思います。自己主張もはっきりできるようになりましたね。

 中学生になる我が子へひと言
たくさんの人と出会い、いろいろな経験を積んで、楽しい6年間になるように心から願っています。



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