取材・文/西田知子、東雄介、船木麻里 写真/アーク・フォト・ワークス(清水亮一)、石井和宏 イラスト/近藤達弥



状況を打開するため学習面をサポート!

「友だちが塾に通っているから、僕も行きたい」
そう言って、長谷川亜紀さんの長男は、4年生の6月から塾に通い始めました。ところが、マイペースな性格が災いして、なかなかエンジンがかからなかったそうです。

「直前期になっても塾の先生から『授業中に居眠りしています』と電話がかかってきて。学校でも塾でも家でも、不思議なくらいよく寝る子なんです」

6年生の秋から繰り返し模試を受けましたが、第一志望の合格可能性は20%以下のまま。その状況を見かねた長谷川さんは、「私が息子をリードしなければ!」と決意します。

「直前期は、息子につきっきりで勉強をサポートしました。朝は漢字と計算問題、夜は塾から帰った後に12時まで復習を手伝いました。彼は素直な性格なので、私が学習面のアドバイスをしても親子でぶつかる恐れはないだろうと思ったんです」 
ただ、それでも成績は伸び悩んだため、長谷川さんは過去問対策に力を入れていきます。「志望校の出題傾向を研究し、私も息子と一緒に解きました。彼がベッドに入るときに『社会はここが出るかもしれないよ』と、枕元でお経のように唱えたりもしましたね(笑)」 

結局、最後の模試でも第一志望の合格可能性は20%以下でしたが、「年末ぐらいから息子の目の色が変わった」と長谷川さんは振り返ります。「大晦日は主人と下の子を実家に預けて、私と長男は家に残りました。その頃から集中力が増していきました」

長男の成長を後押しするため、長谷川さんもさまざまな工夫を試みます。「クイズが大好きな子なので、理科や社会の知識をクイズ形式で出したり、雑学的な要素の多い本を読ませたりしました。少しリフレッシュさせるために紅白歌合戦を見せて、『ふたりっきりの大晦日は初めてだね』なんて話したのも覚えています」  そして、直前期のサポートが実り、見事第一志望への合格を果たしました。

状況を打開するため学習面をサポート!

 

今春より誇りと自信を持って中学校に通い始めた長男の姿を見て、長谷川さんは新たな喜びをかみしめています「無我夢中で育ててきた息子が希望の学校に進めたことで、私も親としての自信がついたように感じます。中学受験を通して身につけた学習習慣を、これからも続けてほしいですね」 そして最後に、自身の体験を振り返って、受験本番を迎える親にメッセージを送ります。「志望校が決定したら、その学校に合った対策をしっかり考えてほしいと思います。また、子どもが自分から勉強に取り組まない場合は、直前期であっても親の働きかけが必要なのではないでしょうか? 志望校への気持ちを子どもに思い出させるためにも、サポートの仕方を工夫してみてください」<


 ◆Episode1 一向に伸びない成績にハラハラ! 
 ◆Episode2 泣き出す息子を何とかなだめる
 ◆Episode3 夫が入院、一人で娘をサポート
 ◆Episode4 1月校の受験で思わぬ結果が…
 ◆Episode5 ムラッ気のある息子に振り回される
 ◆Episode6 左手を負傷!受験勉強にも支障が
 ◆Episode7 自信家の娘と不安いっぱいの私
 ◆Episode8 息子の成績が秋から下がり続け…
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