不安を和らげる優しい言葉、はたまた、適度にプレッシャーを与える叱咤激励。子どもを思ってこその、その声かけは、子どもにどう受け止められているのでしょうか。受験を乗り越えた中学1年生たちに、ホンネを聞いてみました。

◆あなたならどう声をかける?

◆6人の中ではCが多数「気合を入れてほしい」

意外なことに、6人のジャッジでは、Cが4人と多数を占めました。その理由は何なのでしょうか。実際に似たような経験をしたという鈴木くんは、次のように話します。
「6年生の前半までは成績が安定していなくて、母に『このままじゃ受からないよ』と言われたんです。だけど、落ち込んだりはしませんでした。まだ間に合うと思っていたし、素直に『じゃあ、もっとがんばろう』という気持ちになれました」(鈴木くん)
さらに、「クラスが下がってしまったのは事実で、自分がやったことの結果だと思うから、それを『後で結果が出る』と親から言われても……という気になる。それよりは危機感を持たせてくれた方が、これからがんばろうという気になれます」と続けます。

川端くんも、実際に最後の組分けテストでクラスが落ちてしまった経験があるそう。「そのとき、『落ちたのはしょうがないから見直しをしっかりして、弱点を見つけてがんばればいい』と言われてうれしかったんです。そんな励ましにプラスして、Cみたいに気合を入れてくれるのが理想的です」(川端くん)
「適度に焦らせてくれる方が、『やらなくちゃ』という気になる」(諸我さん)、「私はのんびり屋なので、励ましよりも気合を入れてくれる方がいい」(五木田さん)のように、発破をかけられる方がやる気が出る、という意見もありました。子どもの性格によっては、発奮をうながすのも効果がありそうです。

◆落ち込んでいるときは出かける気分になれない

一方で、「Cは最初に消えた」と話すのは古賀くんです。「こんなこと言われたら、やる気が下がってしまう。周りにそう言われたら、やる気が出ないってことがもっと決定的になってしまって、よくないと思います」(古賀くん)
渋谷さんは「Cみたいに言われるとかえって焦ってしまいそう」と感じるようで、選んだのはB。
「最後の夏休みは、自分でもよくやったと思えるほどがんばった。その成果は夏休み明けすぐではなく、2学期の後半にだんだんと表れました」と、実感からくる理由を挙げます。

母親の回答で、Bに僅差で2番目に多かったのが、Aの「気分転換に出かける」というもの。これについては、どのように考えるのでしょうか。
Aを選んだ古賀くんは、「この時期は時間もあまりないのだから、どこかに連れて行ってくれるよりも、『どこかで遊んでくれば?』『気分転換してくれば?』という程度でいい。勉強からちょっと気持ちを離してくれる言葉はうれしい」と言います。

反対にAを選ばなかった理由は「時期が時期なので、"今こんなことしていていいのかな"って思ってしまう。仮にどこかに行ったとしても楽しめないと思う」(鈴木くん)、「気持ちが下がっているときに出かけても、楽しめないと思う」(川端くん)など、出かける気分ではないという意見が目立ちました。

→次ページから、CASE2を紹介します。
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