入学後すぐに、高3の厳しい指導にびっくり

----母校の受験を志したきっかけを教えてください。

木村 僕はハーフで、母がインドネシア人なんです。公立に行くといじめられるかもしれないと受験勉強を始めました。勉強を始めてみると思った以上にできて、たまたま受かったんです。
 僕は兄と同じ塾に、一緒に通い始めました。ゲーム感覚のように勉強が楽しくなって、開成を受験しました。
清水 小学生ですから、親の影響が大きいですよね。僕も小4の頃、四谷大塚に入ったのがきっかけです。

----実際に通い始めて、入学前のイメージとギャップはありましたか?

清水 まっ先に感じたのは「こんなに男が多いのか」ということ。正直、間違えたと思いましたね(笑)。男子校は、なにしろ汚いんですよ。
木村 僕はボートレースの応援というイベントにびっくりしました。高3が中学生を指導するんですが、恫喝に近い(笑)。「声を出せ!」とか、いきなり怒鳴られるんです。進学校のイメージで入ったので、こんなことが起きるなんて、これっぽっちも思っていませんでした。でもまあ、実はそこが開成のよさなんですけどね。
 僕は運動会ですね。最初の顔合わせで高3の教室に行くんですが、いきなりメガホンをバンと叩きつけられて、「この学校ってこんな感じだったっけ」と思いました。翌日から、学校に行きたくなくなりましたよ(笑)。
木村 入ってすぐのボートレースでびっくりしたのもつかの間、もっとびっくり。さらに怖いんです(笑)。


準備に半年かけて臨む運動会は一大イベント

----先輩後輩の関係はかなり厳しいんですか?

 運動会では先輩から指導を受けるんですが、終わる頃にはかなり親しくなるんです。本当に一生懸命に指導してくださるので、最終的には強い信頼ができます。結構怒鳴られるので、皆がんばるんですけど、そうすると、不思議なもので、一体感のようなものが生まれてくるんです。高3と中1では大人と子どものようなものなので、先輩を慕うようになりますね。それと、僕は部活でサッカーをしていたのですが、高3の先輩でも壁をつくらずに接してくれました。年齢が近い先輩とは、近ければ近いほど仲よくなりました。
清水 僕は野球部でしたが、仲よくなるというより、先輩への礼儀などはきちんとしていましたね。

----そのほかの学校行事で、印象に残っているものはありますか?

 マラソン大会ですね。中1で7キロ、中2で14キロとむちゃくちゃキツいんです。でも、僕は運動部だったので、負けられないなと思って、毎年この時期になると燃えましたね。
木村 僕は文化祭です。ゲームリサーチ同好会に入っていて、ゲームの歴史などの展示を行いました。ゲームを置いてもよかったので、基本的にはみんなでゲームして楽しめばいいという感じでしたね。とにかく自由だったので、印象に残っています。
清水 あとは、旅行ですね。高2で沖縄に行きました。夜になると、みんなで隠れてコソコソとほかの部屋に行って話したり。でも、体育教師とかが見張っているんですよね(笑)。
 僕は先生の部屋にイタ電したりしていました(笑)。
木村 僕は先生に見つかって、正座しました(笑)。
 高3の時だけ、球技大会もありましたよね。高3の秋にサッカーやバレーボール、野球、ハンドボールとかをクラス対抗で行うんです。春の運動会が終わった後は、だんだん受験モードになるので、そのときが羽を伸ばす最後の機会になります。
木村 みんなが一番印象に残っているのは、やはり運動会ですよね。中1でびっくりして、高3で今度は自分が指導する側になるんです。

----運動会は一大イベントのようですね。準備期間はどのくらいですか?

木村 高2から半年くらいかけて準備します。高2から高3はクラス替えがないので同じクラスで準備を始めて、そこからは運動会しかやらない。自分の指導するところが優勝できるよう、みんな一生懸命です。応援席のパネルの絵を描いたり、応援歌の作詞作曲をしたり、全部が高3の指導で、先生はほとんど関わりません。運動会が終わるまで、みんな受験のことは考えない。終わって初めて勉強を始めるんです。
清水 運動会後には、みんな坊主になるんですよ(笑)。もちろん、僕もしました。
 競技に負けると、バリカンで坊主頭にするんです。
清水 本来反省の意味なんですが、優勝してもノリで坊主にしたり(笑)。
 中にはカッコつけて、やらないやつもいますが(笑)。
木村 僕もしましたよ。周りの圧力があるので、あれは半分強制みたいなものですね(笑)。


サッカー、野球にゲーム 男子校生活を十分に堪能

----在学中、特にがんばって取り組んだことは何ですか?

 僕は部活ですね。ただ6年間のうちには、どうしても中だるみの時期があるんです。なぜか中3から高1までは勉強も部活もサボっていて、今までの人生で一番ダメ人間でした(笑)。でも、サッカーを通して、がまん強さが身につきました。
清水 僕も同じで、部活です。高3の夏まで、まがりなりにも甲子園を目指していました。筋トレをしたり、走ったり、そういう意味ではがんばったなと思います。ただ、やはり同じように中だるみがあって、中3から高1の間は、遊びで部活を休んだりしたこともありましたね(笑)。でも、筋トレはどんなにキツくても、最後のあと1回をやるか、やらないかで変わるんだということを実感したり、部活で根性がついたと思っています。
木村 僕は中1からずっと趣味のカードゲームをしていて、それ以外は特に何も……。ゲームリサーチ同好会では、ボードゲームやカードゲームをメインに遊んでいました。ドイツの有名なボードゲームを仕入れて、みんなで遊んだりもしましたね。今でもよく会うのは、そのときの仲間です。ゲームは論理的思考力を養ってくれます。何が要素として必要か、そのためにどんな条件を揃えればいいのかとか、確率の考え方などは、今の仕事にも役立っていると思います。

----逆に、勉強以外のことで、もっとこうしておけばよかったと悔やまれることはありますか?

 合コンですかね(笑)。女の子と話す機会は女子校の文化祭に行くか、塾くらい。男子校はもう十分堪能しました。昼休みに上半身裸でサッカーをした後、そのまま授業に出ているやつがいたり(笑)。
清水 あの6年間は大きいですよね。開成はいい学校ですが、共学だったらな、と思うことはありました。毎日、同じところへ通って、そこには男しかいないんだから、なかなか出会いがないんですよ。
木村 僕はなし。もう後悔なんてしません(笑)。十分満足しています。

自由なので、行うことはすべて自分の責任であるということ。悪い意味ではなく、自分のやりたいようにやって、その結果を享受するという意味です。自分の人生、誰の責任でもないということがよくわかりました。

イベントなどを通して、多様な人たちと関わりながら、その人のいいところを見つけられるようになりました。枠にとらわれず、いろいろな人とつき合うこと。学校は対人関係のスキルを磨く場でもあると思います。

優秀な人が多い学校で、先輩・後輩を含め、すばらしい人たちに出会うことができました。社会人となった今も、親しくしている方がたくさんいます。いろいろな人と触れあう中で、出会いの大切さを実感しています。


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