普段、子どもと生活していて、どんなところに親子の「遺伝」を感じますか。小学生の子どもを持つお母さん3名に、子どもと似ている部分や似ていない部分について、話を聞きました。


山口 充代さん
小5の次男のほかに、3人の子どもを持つ。次男とは食べ物の好みが同じ。

江澤 佳代子さん
小4のひとり娘と似ているのは、おでこの部分。苦手教科が算数という点も同じ。

田村 理恵子さん
小5のひとり息子とは、社会が好きなところと味の好みが似ている。

遺伝を理解して子どもを伸ばそう

――まずは、子どもと似ている部分や、似ていない部分について、教えてもらえますか?

江澤:実は、娘は私にも主人にも、あまり似ていなくて。取材の前に、「お母さんと似ているところは、どこだと思う?」と娘に聞いたら、「おでこだけ」と答えたほどです(笑)。ただ、しぐさは、主人と似ているところがあって、うつぶせになって寝ている姿は、そっくりですね。

田村:ウチの子どもも、顔立ちや趣味などは、主人に似ています。私に似ているところは、少ないかも。食べ物の好みと髪質ぐらいでしょうか。

山口:私は、子どもが4人いるのですが、顔立ちがいちばん私に似ているのは、中3の長男です。中2の次女と小5の次男は、体つきが子どもの頃の私に似ています。

――子どもの得意教科や苦手教科については、どうでしょうか?

江澤:私は、昔から算数があまり得意ではなくて、娘も算数は苦手なようです。でも、小さい頃にブロックや積み木で遊んでいたせいか、展開図や図形の問題だけは、点数がいいんです。あと、昆虫が好きなので、理科も得意ですね。四谷大塚の理科実験教室には、いつも楽しみながら通っています。

田村:ウチの息子も、理科実験教室から帰ってくると、嬉しそうにしています。ただ、私自身は、理科が苦手だったので、少し不思議な感じがします。

――得意教科について、自分の子ども時代と重なる部分はありますか?

田村:私は、小さい頃から社会が好きで、息子も社会は得意なようです。私は、大人になった今でも、地図を見るのが好きなんです。それが子どもにも影響したのか、息子も小さい頃から地図をよく見ていますね。

山口:私は、小5の息子と得意教科や苦手教科が、まったく違います。私は今でも、小学生向けの問題が解けないほど、算数が苦手なのに、息子は算数が得意です。理科の分野についても、私は生物が好きだったのに、息子は生物の学習が嫌いみたいです。

――どちらかと言うと、ご主人に似ているのでしょうか?

山口:そうですね。主人は文系ですが、算数が少し得意なので。でも、よく考えたら、4人の子どもは、みんな理数系の科目が得意ですね。私も主人も文系なのに、不思議です。

兄弟や姉妹でも性格はさまざま

――山口さんは、子どもが4人いますが、兄弟姉妹で性格や好みに違いは見られますか?
また、一人ひとりの性格を踏まえて、どんなサポートをしているのでしょうか?

山口:ウチの子どもは4人とも、性格がバラバラです。小5の息子は、外ではおとなしいのに、家では好き勝手に振る舞う内弁慶タイプ。怒られると、ムキになりやすいので、褒めながら話すようにしています。少しでもうまくいけば、「すごいじゃない!」と、大げさなくらい褒めます。反対に、中2の次女は、褒めたら調子に乗るタイプなので、褒めるのを少し控えていました。兄弟や姉妹でも、性格は違いますから、サポートの仕方も変える必要があると思います。

田村:山口さんの家庭と違って、ウチはひとりっ子のせいか、のんびりした性格です。でも、息子を急かすようなことは、あまり言いたくありません。わが家では、タイマーや時計を息子の目の前に置いて、それを見て行動させるようにサポートしています。

江澤:ウチの娘は、私と違って、しっかり者です。でも、テストで悪い点数をとると、ネガティブになることもあります。そんなときは、娘が好きな音楽を流して、気持ちをリフレッシュさせています。わが家は3人とも音楽が好きなので、家では、音楽に触れる機会が多いです。

環境から受ける影響も大きい

――遺伝は、まだ解明されていないことが多い分野ですが、子どもとの生活を通して、みなさんは、遺伝の影響をどのように感じられますか?

江澤:私は、親子でも似てない部分は、たくさんあるように感じます。ウチの娘は、小さい頃からしっかりしていて、幼稚園生の時に「貴重品は、自分で持っておかないとだめよ」と、私に言ってきたりして(笑)。私が同じ年の頃は、そんなにしっかりしていませんでした。でも、自分の考えや意見をちゃんと持っている娘は、すごいと思います。

田村:息子と生活していると、「遺伝するのって、運動能力とか身体的特徴ぐらいじゃないかしら?」と、思うんです。むしろ、子どもが何に興味を持つかは、環境に左右されるのではないでしょうか。

――これまでに、環境の影響を感じられた経験はありますか?

田村:私たち家族は以前、マンションに住んでいました。でも、息子が幼稚園生のときに、庭付きの家に引っ越したんです。すると、息子は庭に出て、植物や虫に触れるようになりました。この経験が、理科への興味にもつながったんじゃないでしょうか。

山口:私も、環境の影響は大きいと思います。環境という要素があるからこそ、兄弟や姉妹は、それぞれ違ったように育っていくんだなと実感しています。遺伝的な素質は、今から変えられないと思いますが、環境は親の力でよい方向に導けるもの。自分と似ている部分、似ていない部分、そのどちらも認めて、子どもを支えていきたいですね。

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