夏休みを有効活用し、子どもを伸ばすためにはどうしたらよいでしょうか。
四谷大塚の4教科の講師陣が、家庭学習でのポイントや、生活面でのサポート方法をアドバイス。
ドリームナビ式「夏に伸びるための5か条」を紹介します!


最後の復習のチャンスは、計画性がモノを言う!

夏 に 伸 び る た め の 5か条

1.実現可能な計画を立てる

2.弱点補強と基礎固めに重点を置く

3.いくつもの教材に手を出さない

4.塾の先生をとことん活用

5.秋バテ防止のため生活習慣を正す

親がやらせたい勉強が
負荷になる場合もある

 夏前までは平凡な成績だったのに、夏休み後のテストで、偏差値がグンと伸びる子がいます。逆に、毎日それなりに勉強時間をとっていたはずなのに、成績があまり変わらない子もいます。40日間という長い休みは、合否を分ける天王山。伸びる子と伸びない子の差は、一体どこにあるのでしょう?

 四谷大塚の講師陣によると、やはり重要なのは「計画性」だと話します。「夏に伸びるのは、40日間の計画を立て、弱点補強など学習の優先順位を決めて過ごす子どもです。逆に、夢のような膨大な計画を立て、クリアできなかった子は伸びませんね」(山田先生)

 「夏休み前に明確な目標を立てた子は強い。具体的なスケジュールを決める際は、子どもが自分で決めたと思えるように誘導してあげることです。一緒にプランを立てて、うまくリズムに乗せてあげましょう」(中久木先生)

 ただし、スケジュールに縛られ過ぎてはいけません。あくまで予定なので、変更があって当たり前。逆に、週に一度は見直すなど、意識的に修正を加えたほうがいいようです。また、和泉先生は、家庭学習では「親がやらせたい勉強」をさせがちだと話します。

 「それが必ずしも正しいとは限りません。夏休みに伸びるためには、塾の先生と相談して家庭学習のプランを立てるのが近道。年間を通して計画を立てていますから、それを参考にしましょう。また、先生に積極的に質問してくる子は、間違いなく伸びます。親は、わからないところはどんどん先生に質問に行くように言ってあげてください。」(和泉先生)

教材は絞り込み
基礎を中心に学習

 夏期講習が毎日のようにある生活の中で、家庭学習に取れる時間は、そこまで多くはありません。なので、使う教材をよく考えることも重要です。

 先生たちが口をそろえたのが、教材は徹底的に絞り込むということ。特に、「いろいろな教材をつまみ食いのように学習する生徒は、伸びない場合がほとんど」だと中久木先生は話します。

 「多くの教材に手を出すのではなく、これと決めたものを極めたほうが、夏の成果として子どもの心に残り、自信につながるでしょう」(和泉先生)

 勉強の内容としては、欲ばってハイレベルな問題に挑戦するのではなく、基礎をしっかり固めること。「なにも9月1日が本番というわけではないので、あせり過ぎてはいけません。でも、夏休みは、受験前にじっくり落ち着いて学習できる最後の長期休みですから、教材を一冊仕上げたり、苦手な単元を徹底的に補強したりできます。9月以降は実践的な勉強になるため、そのときに基本的な問題が解けないと厳しいですね」(山田先生)

 「夏休みは、基礎をいかに磨くかが勝負。過去問などの応用問題は、秋にいくらでもできます。夏前には、基礎問題に関しても忘れてしまっているところは多いのですが、それは当たり前のこと。親は責めてはいけません」(遠藤先生)

早めに取りかかれば
夏休みは20日伸ばせる

 親のサポートとしてもっとも重要と言えるのが、生活面でのサポート。

 「規則正しい生活を送ることは最低条件です。夏期講習がある日もない日も、起床・就寝の時間はしっかり決めましょう。とはいえ、睡眠時間は削らないこと。不規則な生活になると、たとえ夏は乗り切れても、秋にバテてしまいます。ご飯も3食しっかりとること。朝ご飯は、午前中の勉強に影響するので必須です」(遠藤先生)

 「食事の時間や、お風呂の時間を毎日できるだけ同じにしたりと、夏の初めから、常に生活のリズム作りを意識してあげましょう」(山田先生)

 精神面やモチベーションの部分でも、親ができることは多いそうです。「受験生という自覚が強いほど、夏の成績は伸びます。あの学校に行きたいなどのモチベーションが強ければ、同じ勉強量でも、深く定着していくでしょう。逆に、親に言われて仕方なく勉強しているという気持ちが強ければ、大きな伸びは難しくなります。受験生であるという自覚を、とにかく一日でも早く持たせることが大切ですね」(遠藤先生)

 「たとえば、スケジュールを大きな表にして貼り出し、シールを貼って達成度がひと目でわかるようにするなど、視覚的にわかりやすく、遊び感覚も交えた手法を取り入れると、子どものやる気につながりやすいと思います。私の生徒でも、家庭でノルマを視覚的に見えるよう工夫していた子がいましたが、やはり伸びました」(和泉先生)

 また、意外と気がつかないのが、スケジュールの前倒し作戦。終業式の翌日を夏休みのスタートと決めがちですが、実はもっと早くから夏の学習にシフトできます。

 「6年は7月の第一週あたりで学習単元がひと通り終了します。この時点で夏休みの学習を始めれば、ざっくり、20日間増やすことができますし、早めにエンジンがかかります」(山田先生)

お話を聞いたのはこの方

理科 中久木 智和先生
四谷大塚あざみ野校舎専任講師。わかりやすい指導に定評がある。
算数 山田 和毅先生
四谷大塚津田沼校舎専任講師。開成・桜蔭などの学校別対策コースを担当。
社会 遠藤 健雄先生
四谷大塚津田沼校舎専任講師。開成・桜蔭などの学校別対策コースを担当。
国語 和泉 英紀先生
四谷大塚津田沼校舎専任講師。桜蔭・渋幕などの学校別対策コースを担当。
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