入試過去問対策のツボ!

最近の中学入試はどのような傾向があるのでしょうか?各教科ごとに2010 年度の入試問題の傾向を分析し、気をつけたい要注意単元をご紹介します。今一度確認して、過去問対策に取り組んでみましょう。

算数 原理原則をつかみ使いこなそう

男子校・女子校・共学校とも高い割合で出題されている「平面図形」「立体図形」といった図形領域の問題。取り分け女子校・共学校では、近年増加傾向にある。男子校では、オーソドックスな求積や合同と相似を利用した出題が多かった。女子校では、角度とおうぎ形が平面図形の問題の中心であった。全体的に、男子校は、基礎・基本を組み合わせて解く工夫を要する問題が増えている。女子校は、高い計算力・基礎力を問われる傾向に。いずれにせよ、原理原則を十分に理解し、自分で使いこなす訓練が重要だ。

数の性質

約数・倍数、分数、素因数分解を利用し、その理由や考え方を文章で答えさせる問題が出題されることも。また、複数の手順を組み合わせたり、数列や周期などの規則性を考えさせる複雑な問題にも注意しよう。

割合と比・速さ

単純な速さの問題ではなく、速さの比で考えなければならない問題に注意。文章題で問われることが多いが、図形上を点が動くという問題は、速さと比の概念をしっかり理解していることが必要。

平面図形

平面図形において、回転移動の問題は円とおうぎ形を、点の移動の問題は旅人算を、それぞれ理解しているかがカギとなる。図形が苦手な生徒は、問題の図を別紙に自分の手で描いてみることから始めよう。

国語 国語の基盤は正確に深く読む力

文種で見ると、男子校・女子校・共学校問わず、「説明・論説」「物語・小説」の出題が多いのが近年の傾向。2010年度の文章テーマでは、「説明・論説」「随筆」で「人間の生き方」を取り上げる学校が多かった。出題文章の総字数は、男子校で平均約6100字、女子校で平均約6180字、共学校で昨年比700字増の平均約6100字だった。総字数5000~6000字の文章を平均試験時間50分で読み、平均解答33問の設問に解答するためには、一定の速さで読み、判断する「読解力+解答力」が必要だ。まずは、その基盤となる「正確に、かつ深く読む力」を鍛えよう。

漢字

漢字の書き取り問題は、とめ、はね、はらいなど、細かいところまで採点の基準になっていることがある。漢字の書き取り学習のときには、通常ノートの1マスの中に書く漢字を、4マス使って2倍の大きさで書くのがおすすめ。「細部まで丁寧に」を心掛けよう。

長文読解

長文読解問題を解くときは、問いだけにとらわれず、問題文を読み解くことが重要。記述力についても、読解力が基盤となる。また、記述問題の模範解答は、大人の作った解答だということを忘れずに。語彙や細かい表現の違いは受け入れましょう。

選択式問題

本番を間近に控えた受験生は、選択式問題への不安を口にすることが多い。選択式問題は、最後の2つの選択肢までは比較的簡単に絞り込めるが、そこから正解を選ぶ際に間違えやすい。運まかせにするのではなく、過去問を解く段階から、最後までしっかり選択肢を選ぶ姿勢がほしい。

理科 基本事項の徹底 時事問題にも注意

男子校・女子校・共学校ともに出題割合の高い「物質とその変化」。中でも「水溶液の性質と分類」は多く出題されている。水溶液の基本的な性質についてしっかり身につけておけば、差をつけることができると考えられる。天体の出題が目立ったのは、2009年の皆既日食の影響が大きい。このように、地学分野は時事的な内容から出題されることもあるので、新聞やテレビの報道にも気をつけておきたい。また、全体的に見ると、近年基本的な内容の出題が多い傾向にある。しかし安心することなく、基本事項を確実に身につけ、本質をしっかり理解することが重要だ。

天体

立体の空間を把握する能力が求められるので、全体的に苦手とする受験生が多い。どうしても解けないときは、立体である天体を、平面に落とし込んで考えるという力を鍛えることが大切。

電気

電池と豆電球の配列図が提示され、「スイッチをどうつなげると、どの電球がつくか」という問題は要チェック。実際に図を描いてみて、その配列を元に、電流がどう流れているかのかを考えてみよう。

力学

力学は男子校でよく出題される。難易度の高い単元なので、ほかの受験生と差をつけやすい。手順を追って問題を解いていく力が求められる分野だ。一方、女子校では、水溶液の問題で差がつく場合が多い。

社会 30字程度で考えをまとめる練習を

知識とともに考える力・表現する力を試される、記述問題。2010年度も多くの学校で出題された。中でも、女子校で は「歴史」、共学校では「政治・国際」の記述問題が多く出題された。内容は、用語の説明、でき事の原因や背景、制度の目的や問題点、写真や図・グラフなどの統計資料から考えられることなど、さまざまだ。字数という観点から見ると、30字程度で書かせる問題が多いことがわかる。自分の考えを、30字程度で的確にまとめる練習をしておこう。また、特に男子校に多いが、101字~の長文で書かせる学校もある。対策は万全にしておこう。

時事問題

時事問題は、直近の1年間に起こったできごとに関連した内容が問われることがある。過去問では対応できないが、サッカーワールドカップ、参議院選挙、日韓併合100周年など、今年あった大きなニュースについて、家族で会話を してみよう。

交通地理・地形図

交通地理は、受験生が苦手なジャンル。実際に、地図を見ながら電車に乗って旅行をするなどの体験も有効だろう。また、地形図についても同様だ。地形図を見た後に、その土地を訪れるなど、実体験と縮尺を一致させると理解が深まることがある。

日清・日露戦争以降の歴史

5年生同様、6年生も手こずるのは日清・日露戦争以降の歴史。平成生まれの受験生には、戦争で領土を奪い合うということを、想像しにくい。事件の名前を追うだけでなく、地図で事件の起こった場所を確認したり、関連人物の写真 を見るといった作業が重要だ。

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