過去問を解いたところ、その年の合格平均点を上回り、「自分はすごい!」と偉そうな態度を取るようになりました。それをきっかけに、受験に対して燃え尽きてしまったようです。いくら過去問が解けても、本番は入試当日。再度気をひきしめさせるためには、母親たらいいのでしょう?(男子)

まずは素直に「よくやった!」と褒めてあげてください。しかしその後で、「本番でもこれ以上の成績が取れるよう、油断しないで努力し続けること」また「上には上があり、謙虚にひたむきに努力し続けることに、人間としての立派さや尊さがあること」をしっかりと伝えてあげてください。中学入試はゴールではなく、これから先の人生の入り口にすぎないことを、じっくり話して聞かせることも重要です。(四谷大塚大宮校舎校舎長 成瀬勇一)

最近、塾のお友達の、模擬試験の結果をとても気にするようになりました。自分がその子よりも成績がよくないと、ひどく落ち込んでしまいます。「人のことは気にせずに、自分のことだけを考えていれば大丈夫」「お友達と一緒に合格しようね」と明るく声をかけていますが、娘をどう励ましたらいいか悩んでいます。(女子)

受験が現実味を帯びるこの時期は、子どもは自分の学習に対し、必要以上に結果を求めるようになります。それは不安であると同時に、合格したいと強く思っているから。勉強に支障がなければ、「友人を気にする」ということで、お母さんが気を病む必要はありません。むしろ、不安を軽減させることが重要。模擬試験の結果で伸びているところを褒めてあげてください。勉強時間外に、子どもといろいろ会話をしてみるのもいいでしょう。(四谷大塚お茶の水校舎校舎長 武江泰三)

反抗期ということもあるのか、今までずっとリビングで勉強をしていたのに、自室にこもるようになってしまいました。ちゃんと勉強をしているかが気になり、部屋をのぞいてみると、乱暴な言葉で追い出そうとします。これも成長の表れかと思いますが、やはり心配です。(男子)

それなりに勉強しているかどうかは、必ず確認しましょう。部屋をのぞいてケンカになるのなら、解いたノートを見せる約束をして、学習量を把握してください。勉強していれば、自立の表れと考えてもいいと思います。子どもも不安を抱え、ストレスのはけ口を求めているのかもしれません。信じて任せることも大切です。しかし、勉強していないことが明らかならば、逃避傾向にあるのでしっかりと話し合ってください。注意する場合は「遅くまでがんばってるね」「さっきは集中してい たね」など、評価や肯定的な言葉をはさみ、問題点を指摘しましょう。(四谷大塚新横浜校舎校舎長 後藤富男)

受験が近づくにつれて、だんだん怒りっぽくなってきたうちの子。常にイライラしているようです。塾でのテストの結果が悪かったり、先生から注意をされたりなど、都合の悪いことを言わないようになったのも気になっています。私は、どんなサポートをすべきでしょうか?(女子)

受験が近づくと、子どもたちは多かれ少なかれナーバスになります。成績管理は本人と塾の先生方にお任せして、お母さんは子どもの体調管理とモチベーションの維持に力を注がれてはいかがでしょうか。イライラが募ったら、ストレスを発散させることも必要です。テストの結果や塾での様子が気になったら、本人に聞くよりも、直接、塾の先生に相談するべき。子どもが少しでも気持ちよく勉強できる環境作りに徹して、学習効果をより高めていくことが大切だと思います。(四谷大塚豊洲校舎校舎長 蛭田栄治)

受験まであと少し。なのにうちの息子は、まったく本気になっていないようなのです。あまりにのんびりしているので、私の方が焦っています。もちろん、受験直前であることは本人もわかっていると思うので、焦りを親に見せないようにしているのかとも……。頭ごなしに叱ることもできず、どうすればいいのでしょうか?(男子)

もう一度親子で、「なぜ中学受験をするのか?」をじっくり話し合うことが必要かもしれません。受験直前だからと言って、腫れ物に触れるように接することはありません。普段と変わらない態度で接し、子どもの心の中から、その問いへの答えを引き出す工夫をしてみてください。とは言っても、入試本番まで時間がないのも事実。このような場合は、「得意科目を徹底して勉強する」ことが得策という場合もあります。本気になれない受験生は、成功体験が少ないことが原因。その克服のためにも「勉強をすればできるようになる」ということを実感させてあげてください。(成瀬勇一)

娘は、限界になるまでがんばってしまう性格の持ち主。「大変じゃない?」と聞いても、いつも「大丈夫」と返されます。根を詰めすぎて、体調を崩してしまうのではないかと心配しているのですが、娘の「もっと勉強したい!」というやる気も、親として尊重してあげたい。この場合、母親はどう見守るべきでしょうか?(女子)

入試の時期が近づくにつれ、子どものやる気も増してきます。「こんなことなら、もっと早くからがんばっていれば……」と大人はついつい考えてしまいますが、基本的に大人と子どもは時間の感じ方が異なると考えてください。自ら学ぼうと考え、一気に駆け上がるように勉強することは、脳科学の上でも、とても効果があると言われています。なので私は、子どもの意欲を尊重してもいいと思います。ただ身体を壊しては本末転倒なので、「健康が第一」、「睡眠時間を確保する」ことが前提。子どもがオーバーワークにならないよう、注意して見てあげることも重要です。(後藤富男)

我が家は共働きで、「学校から帰宅すると、一人きりで寂しい」と娘に言われます。中学受験をする子どもの母親が働きに出ているという場合、専業主婦の方に比べて一緒にいる時間は限られてきますが、どのように娘をサポートすればいいでしょうか。声かけ等アドバイスをいただきたいです。(女子)

「お母さんはいつも私のことを見守っている」と感じれば、子どもは大きな安心感を得ることができます。勉強したノートをぜひ見てあげてください。子どもの勉強の進捗がわかるだけでなく、お母さんがひと言書き添えてあげることで、子どもは自分のことを見てくれていると安心します。また、会話するときは、そのノートを見て知った情報を話題に挙げてみましょう。「社会で○○をやっているけど、この間スーパーで見た魚はそこで取れるのよ」など、共通の話題で会話をすることができます。(武江泰三)

息子は、兄が通っている学校を志望にしています。しかし、なかなか合格ラインに届かないのが現状です。本人は相当プレッシャーを感じているようですが、口には出しません。「入学してからはこんな楽しいことがあるよ」と話してみても、逆効果でした。どうすればいいか困っています。(男子)

まず、お兄さんと同じ学校を志望している理由は、自分の意思なのか、親の期待を感じてなのかをはっきりさせましょう。家族の期待に応えるためなら、志望校をもう一度話し合う必要があります。その学校に合格したいという自分の意思が強いならば、家族みんなで合格を信じてあげることです。合格ラインに達していなくても、最後まで努力を重ねて合格したという例は、いくらでもあります。またご両親は、兄と弟をそれぞれ別々だというように、接してあげてください。本人にも「自分は自分なんだ」ということを話してあげるといいでしょう。(蛭田栄治)


もう無理と考えた時に、伸び は止まります。着実に目の前のことを消化していくだけで、必ず解ける問題の量は増えます。お母さんはこのことを信じてあげてください。完璧な者だけが合格するわけではありません。常に「昨日の自分より進歩した」と思わせるように。私のこの時期の口癖は「今間違えてよかった。次は解けるね」です。(後藤富男)
大切なことは、お母さんが否定的な思考にならないこと。否定的な思考や言葉からは、否定的な結果しか生まれません。これまで努力してきた子どもの力を信じて、前向きに入試に臨みましょう。また、直前期の子どもの集中力はすさまじいものがあります。最後の1日、1分、1秒まで努力を続けられるような環境を、整えてあげましょう。(成瀬勇一)
受験へ向かう子どもたちに必要なことは、自信を持つことです。子どもが自信を持つために、お母さんは子どもの合格を心から信じて、おいしい食事を作ってあげてほしいと思います。勉強時間以外の充実こそが、勉強に集中するために重要なのです。食事の時間を大切にして、ぜひ家族で勉強以外の話をしてあげてください。(蛭田栄治)
この時期、ご家庭は勉強する場、そして子どもが心を安らげる場でなければなりません。ご家庭での太陽的な存在はお母さんです。お母さん自身が心を大きく持ち、子どもの前では不安な顔は見せないでください。子どもの現状やこれからのスケジュールを考えると、気持ちが焦るとは思います。しかし不安は塾の担当にぶつけ、ご家庭ではどっしり構えてあげてください。その姿勢が、子どもの不安を軽減することにつながります。(武江泰三)
親の叱咤激励は、ときに逆効果を生んでしまうこともあります。ケアレスミスや時間配分のミス、勘違いでの失点を、叱りたい気持ちもわかります。しかし一番落ち込んでいるのは子ども自身です。ですので「ミスが今日発見できてよかったね」という肯定的な声がけをしてあげてください。(弦間史朗)
世界には、理不尽な不自由と葛藤しながら、それでも夢を実現しようと努力している同じ年齢の子たちが多数いることでしょう。物質的に豊かな日本人は、何か思うように事が進まないと、すぐにイライラしたり、あきらめたり、弱音を吐きます。残り2か月、子どもも親も大いに苦労し、努力をして、打たれ強い人になりましょう。(池田力)
親の焦りを子どもにぶちまけても、不安になり、やる気をなくすだけです。本人をその気にさせ、前向きに学習できる雰囲気作りが大切です。受験当日、私は受験生にこう声をかけます。「この学校の問題は君に合っているから、安心して受験しておいで」。子どもたちはにっこり笑い「行ってきまーす!」と教室に向かっていきます。(山田和毅)
模擬試験の点数に、一喜一憂しすぎないでください。お母さんががっかりすれば、子どもはもっとがっかりします。お母さんが浮かれていれば、子どもはもっと浮かれて、入試を甘く見てしまいます。お母さんの気持ちが子どもの気持ちに強く影響します。明るく前向きな言葉と態度で子どもに接し、辛いときも「顔で笑って心で泣いて」という心構えで乗り切りましょう。(高橋忠明)
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