クイズ感覚で親も中学入試問題に挑戦!
「わかるオモシロさ」「解ける喜び」を再発見してください。 

次の文章を読んで後の問いに答えなさい。

制限時間 3分 難易度★★★★
共立女子中学校(A日程)(平成22 年度 一部改)

    まず、それぞれの品詞が何かを考えましょう。品詞を正しく判断できれば、そこから道筋が見えてくるかもしれません。

断片的な知識ではなく基礎を一通り理解しておこう

ソワ子 

う〜ん……。あまり自信がありませんけど、ひとまず解けました。

先生

では、答え合わせをしましょう。まず(1)は?

ソワ子 

イでしょうか?

先生

大丈夫。正解ですよ。

ソワ子 

良かった〜。

先生

なぜイを選びましたか?

ソワ子 

よくわからないんですけど、「受かる」と「受ける」では意味が違うような気がしたからです。

先生

はい、そうですね。イ以外は、AとBは同じ意味の言葉で、Aが自動詞、Bが他動詞という関係です。イは、言葉の意味自体が違いますね。たとえば、「試験に受かる」の「受かる」は『合格する』という意味になりますが、「試験を受ける」だと、『受験する』という意味になりますよね。

ソワ子 

やっぱり、そうですよね。「見つかる」や「折れる」とはどこか違うなというのは気づきました。

先生

(2)は何を選びましたか?

ソワ子 

 これはウでしょうか? 『ら抜き言葉』だと思うんですけど。

先生

 その通り。「着れる」は文法的におかしいですよね。正しくは「着ら れる」。また、ウ以外は、Aが五段活用の動詞で、BはAから派生した可能動詞、という関係です。「着る」は上一段活用の動詞なので、可能の意味を表すときは、助動詞「られる」をつけて「着られる」となります。

ソワ子 

ああ、五段活用とか、聞いたことがあります。そういうことまで、小学校で勉強するんでしょうか?

先生

塾では一通り教えますが、小学校では細かくは習わないと思います。

ソワ子 

そうなんですね。じゃあ、子どもにとっても難しいですね……。

先生

(3)はいかがですか?。

ソワ子 

「うるさい」はほかと違う気がするので、エじゃないですか?

先生

正解です。ほかはAが尊敬語、Bはその命令形です。エの「うるさい」は形容詞ですよね。「うるさがる」は、尊敬語ではありません。「うるさい」に「〜がる」をつけることで、「うるさく思う」といった意味になります。さて、最後の(4)です。

ソワ子 

エにしました。

先生

おや、そうですか。

ソワ子 

あれっ……。間違ってます?

先生

エを選んだ理由は?

ソワ子 

Aを名詞の形にしたのがBなのかなと思いました。そういう意味では、どれも同じ関係ですけど、この中だと、「連れ」っていうのはあんまり聞き慣れない言葉かなと思って。

先生

 迷ったときには、まず、それぞれの品詞が何かを確認することです。

ソワ子 

品詞ですか? ……あ〜っ! Bはみんな名詞だけど、Aはイだけが形容詞で、あとは動詞なんですね! ひょっとして答えはイ?

先生

そうですね。イ以外は、Aが動詞で、Bはその動詞の連用形から派生した名詞になっています。イの「甘み」は形容詞「甘い」に接尾語「み」がついた名詞です

ソワ子 

「はげみ」は動詞の連用形なんですね。同じ「み」がついているから、「甘み」の仲間なのかと思ってしまいました。

先生 

言葉を分類するには、最初に品詞を判断することが非常に大切です。その上で、使い方が正しいかどうかや、文中での役割、意味などを確認していきましょう。

ソワ子 

活用とか、何となくで覚えていると、ミスをしてしまいそう。

先生 

実際、感覚で解いてしまう子は多いですね。でも、文法の問題は、一通りの知識があれば、確実に点を取れるところですから、丁寧に学習しておいてほしいですね。

ソワ子 

そういう力をつけるために、何をすればいいのですか?

先生 

入試で問われるのは基本的なことですから、基礎を一通り、丁寧にやっておくことです。あとは、こうした問題の形式に慣れることも必要ですね。実際に問題を解きながら、力をつけていってもらいたいと思います。

(1) AとBは自動詞と他動詞の関係です。イだけはAとBの意味が異なります。
(2) ウ以外はAが五段活用の動詞で、BがAから派生した可能動詞です。
   ウの「着る」は上一段活用の動詞なので、「着れる」は誤り。正しくは「着られる」。
(3) エ以外は尊敬語とその命令形の関係です。エは尊敬語ではありません。
(4) イ以外は、Bが動詞の連用形から派生した名詞です。
   イは形容詞「甘い」に接尾語の「み」がついたものです。


A.( 1)イ (2)ウ (3)エ (4)イ

だんだん寒くなって来る頃ですね。風邪を引かないように、体調管理をしっかりして、日々の勉強に取り組みましょう。

岡﨑 純也先生
四谷大塚大宮校舎専任講師。講師になる前は役者志望!? 今も演劇鑑賞を楽しんでいます。

理屈がわかれば、確実な得点につながるはず。まずは品詞をしっかり覚えましょう。

逸茂ソワ子さん
子どもへの愛情深さゆえに心配性でいつもソワソワのお母さん。息子は小5。

取材・文/西田知子 写真/石井和広、山本倫子 イラスト/曽根愛

今月の新刊案内
仕事について考えてみる秋
「子どもには世界を視野に入れて夢を追ってほしい」と考えているお父さんお母さんに、ぜひ読んでいただきた...>>続きを読む
今月の新刊案内
深まる秋を彩る秀逸な物語たち
児童文学のノーベル賞とも言われる国際アンデルセン賞作家賞を受賞した上橋菜穂子さん。大人も夢中にさせる...>>続きを読む
サイトマップ
人気記事ランキング
01 特集
そのひと言が子どもを変える! 学力を伸ばすほめ方・励まし方
02 スペシャルウィーク
9歳までに身につけたい国語力
03 子育てに効く脳科学のお話
頭をよくする方法はある?

サイト内検索
 

RSS登録
これまでの特集記事



気になる記事ピックアップ
これまでに公開された記事の中から気になる記事をランダムでピックアップし、表示しています。