右:『 ひんやりと、甘味 おいしい文藝』阿川佐和子、阿古真理、浅田次郎、朝吹真理子、安野モヨコ、池波正太郎、池部良、石井好子、伊藤比呂美、色川武大、植草甚一、内館牧子、江國 香織、遠藤周作、鎌田慧、川上弘美、久世光彦、久保田万太郎、幸田文、酒井順子、沢村貞子、重松清、獅子文六、東海林さだお、立原えりか、立川談志、檀一雄、出久根達郎、戸川幸夫、 野中柊、馳星周、古川緑波、増田れい子、松井今朝子、丸谷才一、南伸坊、向田邦子、山本一力、山本夏彦、吉村昭、吉行淳之介【著】/ 15年7月刊/河出書房新社/ 1,600円+税 左:『国立科学博物館のひみつ』成毛眞、折原守【著】/ 15年7月刊/ブックマン社/ 1,800円+税Amazonで購入
左:『国立科学博物館のひみつ』成毛眞、折原守【著】/ 15年7月刊/ブックマン社/ 1,800円+税Amazonで購入

暑い日が続くと、大人も子どもも体力を消耗しがち。読書で「涼」を感じてみませんか? 『ひんやりと、甘味』は、冷たいスイーツにまつわる名エッセイを集めたアンソロジーです。阿川佐和子さん、池波正太郎さん、川上弘美さんなど、執筆陣は超豪華。かき氷からマンゴープリン、白玉、蜜豆、あずきバー、カルピスまで、さまざまな甘いものが登場します。

中でも目立つのがアイスクリームの話です。かちかちにかたまっていながら口に入れるとトロリと溶けるパリのアイスクリーム、タマゴ色でシャリシャリした食感のアイスクリーム、駅で売られていた黄色いアイスクリン。皆さん自分の好みの味を語っているところがすてきです。子どもの頃、アイスクリームがいかに特別なおやつだったかということも思い出します。

朝吹真理子さんが凍らせたあんずボーについて綴った「木星に似た、あの」は文章の美しさにうっとり。冷たいデザートにこんな効果があったのかと驚くエピソードもあります。たとえば、安野モヨコさんの「ところてん」。しなければならない仕事があるけれど、なかなかエンジンがかからない朝に、ところてんを食べてみたらスッキリして〈よし、やるか〉という気持ちになったのだそうです。最後にはちょっと皮肉なオチもつくのですが、さっぱりしたもので集中力を高める方法は、試してみたいと思いました。

『国立科学博物館のひみつ』は、元マイクロソフト日本法人代表取締役社長の成毛眞さんが折原守前副館長の協力を得ながら科博(国立科学博物館)の魅力を紹介する本です。3階から降りていくのがおすすめの見方。巨大な水槽に入れられた海の生きものの標本、ジュエリーのように展示された鉱物、原宿で見つかったナウマンゾウの骨。江戸時代の天球儀、ハチ公の剥製……。対談形式で貴重なコレクションの鑑賞ポイントを教えてくれます。

折原さんのお話を読むと、子どもと行ったことがあるという方もきっと思いがけない発見があるはず。一度集めたものは決して手放さず、長いスパンで日本の科学の発展を支えている、とても大事な施設だということもわかります。海と宇宙空間の映像を映し出す「シアター360」など涼し気なコーナーも必見。室内にいながらにして、大自然を冒険できるのです。




『ジヴェルニーの食卓』
原田マハ【著】/ 15年6月刊/
集英社/ 560円+税
Amazonで購入

元家政婦がマティスの晩年を語る「うつくしい墓」など、画家た ちの人生に秘められたエピソードを身近な女性の視点で描く。 読むと美術館に行きたくなる短編集。表題作はモネと家族の愛に涙せずにはいられない。





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