心に栄養を与えてくれる本
第8回
友人に贈り物をするように自分にも本を与えよう

暑い夏も終わり、秋が近づいてきました。こんな季節は、落ち着いてゆったりと読書や芸術鑑賞を楽しみたいもの。そんな、“心に栄養を与えてくれる”本を、青山ブックセンター・武本さんにセレクトしていただきました。 「今回取り上げた3冊は、詩や長編小説など、じっくりと噛みしめて読んでいただきたい本ばかり。特に長田弘氏の『詩ふたつ』は、作者自身が言っているように、絵だけを鑑賞したり、声に出して読んでみたり、自分の大切な人について改めて考えてみたりと、何通りもの読み方ができるので、長い時間をかけて読んでほしいですね」また、心に響く作品を選ぶときのアドバイスも教えていただきました。「あまり力まず自分の直感に従って、『何か心にピピっとくるな』と思ったものを手に取ってみてください。誰かの贈り物を選ぶときのように、自分自身に向けて、気軽なプレゼントをする感覚で選んでみてはいかがでしょう」 芸術を楽しめる心の余裕を持つことは、親にとっても子どもにとっても大切です。今回セレクトした3冊を読んで、秋の夜長を楽しんでみてください。

『詩ふたつ』
長田弘【著】グスタフ・クリムト【画】10年6月刊/クレヨンハウス/2,940円

美しい詩と絵画が織りなす大切な人の「死」と「絆」

詩人・長田弘氏の2編の詩と、19世紀オーストリアの画家・クリムトの絵画が掲載された詩画集。 愛する者を失った人の悲しみと再生を綴った詩と、絢爛豪華な絵を特徴とするクリムト作品の中でも珍しい、木や花々を描いた絵が心に響く1冊です。「 時代を超えて、詩と絵画がぴたりと合わさった美しい作品。絵だけ鑑賞したり、詩を声に出して読んだりと、何度でも味わってほしいと思います。贈り物として購入される方も多いですね」(武本さん)

『星座から見た地球』
福永信【著】10年6月刊/新潮社/ 1,575円

物語が星座のように繋がる不思議な形の長編小説

A、B、C、Dという、地球のどこかで暮らす子どもたちのエピソードを繋げていく実験的な長編小説。 「小説の形を崩しながらも、登場人物のキャラクターが浮かび上がってくる不思議な1冊です。 装丁も美しく、アートとしても楽しめます」(武本さん)

『202 人の子どもたち─ こどもの詩2004-2009
長田弘【選】10年7月刊/中央公論新社/ 1,365円

新鮮でユーモラスな詩に驚き、感動する1冊

読売新聞で連載中の『こどもの詩』から208編を精選した本書。 「語彙の少ない子どもだからこそ、ときにハッとするようなキラキラした言葉を使うものです。 『あのときうちの子もこんなことを言っていたな』と思い出すきっかけになれば」(武本さん)

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