顧問の古志野先生は早大体操部の主将経験者

1904年、慶應義塾に日本初の体操部が設立されましたが、その創設には成城学校の卒業生が関与するなど、同校と体操競技には浅からぬ縁があります。中学ではゆか、あん馬、跳馬、鉄棒の4種目。高校ではつり輪と平行棒の2種目を加えた6種目をこなして、初めて一人前の選手となるのです。顧問の古志野潤哉先生は、体操部についてこう話します。

「初心者の生徒が多いので、私は主に中1の指導にあたります。〝こんな落ち方はケガをする?〝この種目の基本的な考え方はこう?などの基礎を中1で教え、中2以降は自分で考え、工夫して練習するように指導しています」

練習は1日2時間半から3時間ほど。新入部員のほとんどが初心者です。

「あん馬やつり輪など、筋力と専門的な技術を求められる種目が多いので、ハードルを細かく設定して技を磨いていきます。たとえばつり輪は、最初はぶら下がって筋力が許すところまで自分の身体を引き上げるだけでOK。そこから徐々に、一回転したり、逆立ちしたり、というように競技のレベルを上げていきます」(古志野先生)

部長の和木勇人くんは「初めてバック宙(後方宙返り)をやったときは怖かったです。先生の補助を受けて練習しますが、補助なしで最初にやるときは勇気がいりました」と振り返ります。

部員の松田翔平くんはこんな言葉も。

「古志野先生は、早稲田大学の体育会体操部で主将も務めたトップアスリート。技の手本を見せてくれたり、〝もう少し脚を蹴り上げて!?などと的確なアドバイスをくれたりします」

そんな成城体操部のモットーは「一に勉強、二に家族、三に部活」です。

「〝塾に行くので部活を休む?や〝家族旅行で一定期間、練習に出られない?といったことも事前の申告により許可しています」(古志野先生)

文化祭で2000人の観客を集める〝成城マッスルミュージカル?も体操部のウリだと、古志野先生は語ります。

「ご家族やクラスメートの前で演技を発表することで自信につながればと、3年前に始めた企画です。一度、ご覧になってみてください」

冷暖房完備で、体操6種目が毎日、同時に練習できる体育館。平日は卓球部と一緒に使っている。体操競技の練習場所としては、都内でも指折りの設備が整っている。

鉄棒やつり輪の競技を行う際に、手に装着するプロテクターは欠かせない。プロテクターの中に芯があって、それが鉄棒やつり輪に引っかかり、落下の危険を未然に防いでくれる。

中学・高校ともに、団体で関東大会に出場すること。中学は何とか手が届きそうな目標だが、強豪校に有力選手が集中する高校では、かなりハードルが高いと言う。

取材・文/堀雅俊 写真/東京フォト工芸(桑原克典)

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