クイズ感覚で親も中学入試問題に挑戦!
「わかるオモシロさ」「解ける喜び」を再発見してください。 

次の文章を読んで後の問いに答えなさい。

問 ――線部「切に思うようになり」とありますが、なぜ井伏鱒二はこのように思うようになったのですか。文中の言葉を使って答えなさい。(※40字程度の解答欄)

制限時間 3分 難易度★★
高輪中学校(平成26年度 一部改)

気温が高い日の練習ですから、汗をかくでしょう。汗をかいたときに体内から失われるものは何ですか?

日常生活の中の“当たり前”に疑問を持ち、掘り下げて考えよう

カチ恵 

問1はまず間違えませんわ。コーヒーやコーラなんて選択肢はあり得ませんもの。

先生

これは皆、正解するでしょうね。

カチ恵 

4のスポーツ飲料です。

先生

はい。では、なぜそれを選んだのか、というのが問2です。

カチ恵 

「汗をかいた後の塩分を補給できるので」としました。運動後の脱水症状の予防ですわね。問題文にある「この日の天候を考え」というのは、そういう意味ではないかしら?

先生

そういうことです。ただ、「塩分」だけでは満点はもらえません。

カチ恵 

あら、ほかにも何かありましたかしら?

先生

汗をかいて、体内から失われるものを考えてみてください。

カチ恵 

塩分以外ですと……、あとは水分でしょうか? 

先生

はい、水分と塩分の二つが答えに入っていなければいけません。

カチ恵 

水分は当たり前のことに思いましたから、つい後回しになってしまいましたわ。20字以内に収めることができませんでしたの。

先生

「水分やミネラルを効率良く吸収できるため」というのが模範解答です。カチ恵さんの答えのように、ミネラルは塩分としてもいいでしょう。

カチ恵 

確かに、簡潔にまとまっていますわね。答えは何となくわかっていても、ポイントをおさえてまとめるのが難しいですわ。

先生

うまくまとめる文章力も求められますね。

カチ恵 

簡単そうに思いましたけれど、やはり一筋縄ではいきませんわね。最後の問題は少し難しいですわ。

先生

おや、そう感じられましたか。

カチ恵 

6はすぐに選べましたのよ。うま味調味料にアミノ酸が入っているというのは常識ですもの。でも、「正しいものをすべて選び……」と書いてありますから、きっと答えは一つではないですわよね。

先生

その通りです。ほかに正しいものはどれでしょう?

カチ恵 

1と5は、糖のことですわよね。では、3でしょうか?

先生

なぜそう思われましたか?

カチ恵 

すみません、何となくです。

先生

脂肪がすい液によって分解されると、脂肪酸やモノグリセリドなどに変化します。

カチ恵 

では、間違いですわね。4のタンパク質でしょうか?

先生

先生

そうです。体をつくる栄養素がタンパク質なのはご存じですよね?

カチ恵 

 ええ、聞いたことがありますわ。

先生

運動をするとアミノ酸の消費量が大きくなります。ですから、筋肉などの疲労を回復するためには、アミノ酸の補給が必要になるんですよ。

カチ恵 

そういうことでしたのね。

先生

おそらく、子どもたちにとっては、6よりも4の方が簡単に選べるはずです。

カチ恵 

まあ、そうなんですの?

先生

消化のしくみは、理科で勉強しますから。むしろ、アミノ酸がうま味調味料に含まれていることは、子どもはあまり知らないかもしれませんね。

カチ恵 

確かに、大人にとっては常識でも、子どもはピンとこないかもしれませんわね。

先生

こういう知識は、日頃の生活の中で身につけていくものですよね。たとえば、一緒に料理をしながら「この調味料にはアミノ酸が入っているんだよ」などと、子どもに話しかけてあげてください。

カチ恵 

スポーツ飲料も身近なものですけど、どうして運動したときに飲むのに適しているのか、などと深く考えたことがありませんでしたわ。

先生

こうした問題は、日常生活の中の当たり前に対して、どれだけ深く考えられるかということを問うています。「なぜ?」と疑問を持てる子を選びたいというメッセージがこめられていることを意識しておいてもらいたいですね。

問1 スポーツ飲料は運動後に最適の飲み物です。
問2 天気が良く、気温が高い日に運動すると、大量に汗をかき、体内の水分やミネラル(塩分)が
  失われてしまいます。 問3 タンパク質が体内で消化され、分解されるとアミノ酸ができます。
  また、コンブやうま味調味料に含まれるグルタミン酸は、アミノ酸の一種です。
解答解説
A. 問1:4 
  問2:(例)水分やミネラルを効率良く吸収できるため。
  問3:4、6

冬休みの間に入試本番のリハーサルをしておきた いものです。当日の試験時間に合わせて過去問を 解いてみましょう。

上田 桂一朗先生
四谷大塚センター南校舎専任講師。趣味はピアノを弾くこと。ショパン好き。

調味料のことなんて、 うちの息子は 知らないと思いますわ。 たまには、一緒に料理を しようかしら。

真堅カチ恵さん
何ごともカッチリ、キッチリ進める教育お母さん。子どもは中2と小6兄弟。

取材・文/西田知子 写真/アーク・フォトワークス(清水亮一)、石井和広 イラスト/曽根愛

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