Vol.58

子ども時代の理科経験が
ノーベル賞への道を開く!

理科や科学に関する会話は重要


このたび、青色発光ダイオード(LED)の研究で、ノーベル物理学賞を受賞した米カリフォルニア大教授の中村修二氏。小学生の頃から科学技術に高い関心があり、当時の夢は「漫画『鉄腕アトム』に登場する〝お茶の水博士〞のような科学者になること」だったと言います。

また、中村氏とともに今年ノーベル物理学賞を受賞した名城大教授の赤崎勇氏も、小学校時代に父から贈られた鉱石標本を眺めるうち、鉱石の結晶の性質の違いに魅せられたことが、その後の研究(窒化ガリウムの結晶化)に関係していると語ります。

先日発表された科学技術・学術政策研究所の調査結果によると、小・中学校時代の理科経験(理科の実験、先生や親との会話など)が、その後の科学技術への関心に大きな影響を与えることがわかりました。特に親との関わりでは、「理科や科学に関連する話をよくした」との関連が顕著だったと言います。

2008年にノーベル物理学賞を受賞した京都産業大教授の益川敏英氏は、科学知識が豊富だった父から、「日食や月食はなぜ毎月起こらないのか?」などを教わることで、教科書からだけでは学ぶことのできない科学のおもしろさを知ったそうです。先述の中村氏も、電気関係の技術者だった父が独自でつくってくれた算数の問題集「父ちゃん算数」に熱心に取り組んでいたと言います。

日本の子どもたちの科学への関心は世界的に見て低いと言われています。しかし、環境次第で子どもの興味の幅はどんどん広がっていくはずです。科学技術を手軽に学べる博物館や科学館に足を運んだり、親子で科学実験に取り組むなど、理科的知識に触れさせる機会を増やしてみてはいかがでしょうか。未来のノーベル賞も夢ではないかもしれません!

取材・文/武田純子 イラスト/柏原昇店



ノーベル物理学賞

アルフレッド・ノーベルの遺言で創設された、ノーベル賞の一部門。物理学分野で顕著な研究を行った人物に、スウェーデン王立科学アカデミーから授与される。2014年は中村修二・米カリフォルニア大教授、赤崎勇・名城大教授、天野浩・名古屋大教授が受賞。

小学生も楽しめる!画家パスキンの回顧展

1920年代のパリで絶大な人気を誇った画家、ジュール・パスキン。淡く真珠のような輝きを放つ女性や子どもたちを描いた作品が特徴だ。本展では、パスキンの多彩な作品の数々を展示。会期中は小学生対象のワークシートを無料配布。会話式のギャラリートーク「みる・はなすパスキン」なども実施される。

「パスキン展─生誕130年 エコール・ド・パリの貴公子─」
開催期間:2015年1月17日(土)~ 3月29日(日)/
入館料:一般1,000円、大学生700円、中・高校生500円、小学生以下無料 パナソニック 汐留ミュージアム/東京都港区東新橋1-5-1 /
問い合わせ先:03-5777-8600(ハローダイヤル)
http://panasonic.co.jp/es/museum/

探検航海の記録と18世紀の植物たち

キャプテン・クックの太平洋航海に同行し、未知なる植物採集を行ったジョゼフ・バンクス。彼が企画した『バンクス花譜集』全743点の中から120点の美しい銅版画などを、クックの関連資料や太平洋地域の民族資料などと合わせて展示。クックの探検航海の知られざる一面を発見できる貴重な展覧会。

「キャプテン・クック探検航海と『バンクス花譜集』展」
開催期間:12月23日(火・祝)~ 2015年3月1日(日)
入館料:一般1,300円、高校・大学生900円、小・中学生600円 
Bunkamuraザ・ミュージアム/東京都渋谷区道玄坂2-24-1 /
問い合わせ先:03-5777-8600(ハローダイヤル)
http://www.bunkamura.co.jp/museum

江戸の天才陶工、仁阿弥道八の作品展

江戸時代後期の陶芸家・仁阿弥道八は、茶道具のほか、食器、置物など多くの魅力的な作品を残した京焼の名工。関西では「仁阿弥」と呼ばれ、仁阿弥の茶道具は茶席において現在もなお人気が高い。本展「仁阿弥道八」は、鋭い観察力と卓越した技量を駆使して、真摯に作陶に向き合った仁阿弥道八の技とユーモアが冴えわたる作品の数々を一挙公開する。

「天才陶工 仁阿弥道八」
開催期間:12月20日(土)~ 2015年3月1日(日)/
入館料:一般1,300円、高校・大学生1,000円、中学生以下無料 
サントリー美術館/東京都港区赤坂9-7-4
 東京ミッドタウン ガレリア3階/
問い合わせ先:03-3479-8600
http://suntory.jp/SMA/

未来を担う美術家の作品を鑑賞しよう

将来の芸術界を支える芸術家を支援する、文化庁の「芸術家在外研修(新進芸術家海外留学制度)」。その成果発表の場「DOMANI・明日展」は今年で17回目。国立新美術館の大きな空間の中で、絵画、版画、写真、陶芸、彫刻、アニメーション、インスタレーションなど、新進作家12名によるバリエーション豊かな作品を楽しめる。

「17th DOMANI・明日展」
開催期間:~ 2015年1月25日(日)
観覧料:大人1,000円、大学生500円、高校生以下無料
国立新美術館企画展示室2E /東京都港区六本木7-22-2 /
問い合わせ先:03-5777-8600(ハローダイヤル)
http://domani-ten.com/

江戸・東京の貴重な歴史資料を紹介!

常設展示室の休室を機に、さまざまな資料を、1階の展示室に一堂に集めて展示。その歴史的価値や魅力について、より丁寧に紹介する。普段は展示されることが少ない資料や、珍しい資料、小・中学校の教科書に掲載されているような資料も積極的に紹介する。また、駕籠やリンタクなど昔の乗り物に乗ることができる体験コーナーも充実。

「探検!体験!江戸東京」
開催期間:~ 2015年3月8日(日)
観覧料:一般300円、大学・専門学校生240円、中・高校生150円、小学生以下無料
江戸東京博物館/東京都墨田区横網1-4-1 /
問い合わせ先:03-3626-9974(代表)
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/

環境保護について作文・絵画で提案!

「こども環境大賞」は、地球環境保護のために自分たちにできることを考え、「作文」か「絵画」のいずれかで提案するコンクール。3つのテーマ「わたしが取り組んでいるエコ活動」「大切にしたいわたしたちの自然」「20年後のわたしたちの暮らし」のうち、いずれか1つを選んで作品を制作しよう。大賞・優秀賞の受賞者(計6名)は、自然と生物の宝庫・西表島エコ体験ツアーに親子でご招待。

「第7回 こども環境大賞」
応募締切 2015年1月16日(金)
参加資格 全国の小学生
問い合わせ先:03-6403-5695(「こども環境大賞」事務局)
http://www.tokiomarine-nichido.co.jp/kodomo/

サイトマップ
人気記事ランキング
01 特集
そのひと言が子どもを変える! 学力を伸ばすほめ方・励まし方
02 スペシャルウィーク
9歳までに身につけたい国語力
03 子育てに効く脳科学のお話
頭をよくする方法はある?

サイト内検索
 

RSS登録
これまでの特集記事



気になる記事ピックアップ
これまでに公開された記事の中から気になる記事をランダムでピックアップし、表示しています。