学年の枠を越えた活動で身につく連帯感

畳が敷き詰められた道場で、相手が構えたミットに打撃や蹴りを繰り出す部員たち。千代田区立九段中等教育学校のテコンドー部は放課後に週2日、約1時間半という限られた時間の中で練習に励んでいます。

「当校の部活動は勉強との両立を前提に行われています。短い時間を上手に使って技の上達を目指そうとするので、かえって集中力が高まります。毎週練習を続けることによって体力の向上も実感しています」

そう語るのは、部長を務める市川太郎くん。小学生のときは空手を習っていたそうですが、入学時にテコンドー部があることを知り、興味をひかれて入部を決めました。

「オリンピックの競技種目にもなっている武道なので、以前からテコンドーという名前だけは知っていました。武道の中でも柔道や剣道に比べてめずらしい競技だから、ぜひ習ってみたいと思ったんです。打撃や蹴りのやり方は空手と違うところがあり、技を覚えるのが楽しいです」(市川くん)

テコンドー部の活動は中高の生徒が一緒に行っています。「ミット打ちの練習が中心で、二人一組になって行います。学年が異なる部員同士が協力することで、同級生同士とはまた違った連帯感が生まれます」(江藤文明くん)

九段中等教育学校テコンドー部の特徴としては、顧問を務めるアメリカ人のブレント先生の存在もあげられます。

「『前蹴り』のことを『フロントキック』と呼ぶなど、英語を織り交ぜながらの指導がユニークです。部員にもフレンドリーに接してくれるので、僕たちも 自由に意見を言い合い、部活動をより良くしようとする姿勢が自然と身につきました。テコンドーと英会話、その両方を身につけられるのは、うちだけかもしれませんね」(伊東幹太くん)

「運動部というと上下関係が厳しくて下級生が上級生に叱られるイメージを持つ人がいるかもしれませんが、うちは違います。練習はいつも真剣に行いますが、それ以外の時間は和やかな雰囲気で、皆とても仲がいいです」(市川くん)

テコンドー部の専用ではないが、道場の隣にトレーニングマシンが置かれ、自由に使うことができる。ミット打ちの練習の後にマシンを使って身体を鍛える部員も。

テコンドーの道着は柔道や空手と違って、前の合わせがなく頭から被って着る。「道着を着ると気持ちが引き締まり、風を切るような蹴りを繰り出すことができます」(市川くん)

「創部して間もないので、練習メニューから活動のルールまで、自分たちで一からつくってきました。今後も全員が楽しんで自発的に行動する部活動を目指します」(市川くん)

取材・文/堀雅俊 写真/東京フォト工芸(桑原克典)

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