雨の多いこの時期、科学的な読み物で気分転換を図りませんか。今回ご紹介する本は、ライトノベルの要素を含んだ科学的読み物です。ストーリー展開がおもしろく、読み進むうちに科学の知識も自然と身についていくのが、このジャンルの魅力ですね。

低学年向けには、魚類からは虫類への進化の過程を描いた『かしこいさかなはかんがえた』を多くの魚の中でも、陸に上がってみたいと考えた"かしこいさかな"がとった行動とは?生き物の進化の道筋をわかりやすく、おもしろく教えてくれます。『カエサルくんとカレンダー』は、偉大なるローマの将軍・カエサルがカレンダーの中から現れ、その由来や歴史について解説するという物語。『おかしなゆき ふしぎなこおり』は、雪と氷の写真絵本。自然の造形のすばらしさや不思議さに、子どもたちもきっと心打たれるのではないでしょうか。そのほかに、コップの向こう側に見える世界を楽しく紹介してくれる『まほうのコップ』(福音館書店)もおすすめです。

高学年には『フィボナッチ 自然の中にかくれた数を見つけた人』。「1、1、2、3、5、8、13 」と、前の2つの数字の和が、次の数字になるフィボナッチ数列。この数列を発見したフィボナッチの生涯にスポットを当てながら、数や数列の世界のおもしろさを紹介しています。『ソフィー・スコットの南極日記』は、南極船に乗って南極大陸を巡る、9歳の女の子の目から見た美しい景色の数々を紹介。自然科学の世界が広がります。『地球をほる』は、庭に穴を掘って、地球の反対側に行ってみようという奇想天外なお話。まったくもってナンセンスなのだけど、クスッと笑える科学的ライトノベルの典です。このほか、シベリアで発見されたマンモスの化石から、その当時の地球の様子を知ることができる『氷づけのマンモス大発見』(絵本塾出版)もおもしろいですよ。

こうした科学的な本は、説明文的な堅い文章が出てくることが多いので、そうした部分は親がかみくだいてあげると、子どもも理解しやすいでしょう。もちろん、高学年でも子どもが望めば、ぜひ読み聞かせをしてあげてください。

今回は大人が読んでも驚きを得られる本が多いので、まずはお母さんから読んでみてはいかがでしょう。

『かしこいさかなはかんがえた』

クリス・ウォーメル【著・絵】、吉上恭太【訳】
10年刊/徳間書店/ 1,500円+税
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海から陸への進化論を
わかりやすく紹介

海の中で生活していた「かしこいさかな」は、ある日、陸にあがってみたいと考えました。そして、足をつくってヒレに履いてみると……。生き物の進化の歴史をわかりやすく、おもしろく描いた絵本。画面いっぱいを使った、スケール感のある絵も秀逸。

『カエサルくんとカレンダー』

いけがみしゅんいち【著】
せきぐちよしみ【絵】
12年刊/福音館書店/ 1,200円+税
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「なぜ30日と31日の月があるの?」「2月はどうして短いの?」などカレンダーの不思議に迫る。

『おかしなゆき ふしぎなこおり』

片平 孝【著・写真】
12年刊/ポプラ社/ 1,200円+税
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雪と氷の写真絵本。パッと開いた箇所を読んで楽しむという読み方もおもしろいですよ。

『フィボナッチ自然の中に
かくれた数を見つけた人』

ジョセフ・ダグニーズ【著】
ジョン・オブライエン【絵】、渋谷弘子【訳】
10年刊/さえら書房/1,500円+税
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フィボナッチが魅了された
数の世界とは

イタリアの数学者レオナルド・フィボナッチが発見したフィボナッチ数列。この数列は花びらの数など自然界に発生することも。周囲から“能なし”と言われて育った彼の生涯にスポットを当てながら、数の世界のおもしろさなどについても紹介しています。

『ソフィー・スコットの南極日記』

アリソン・レスター【著】、斎藤倫子【訳】
13年刊/小峰書店/1,500円+税
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船長のパパと南極船に乗り込んだ9歳の女の子の目を通し、南極の美しさに触れられます。

『地球をほる』

川端誠【著・絵】
11年刊/BL出版/1,400円+税
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地面を掘って、地球の裏側まで行くことに決めた3人。ところが、実際に着いたところは……。

『羽生善治 夢と、自信と。』


椎名龍一【著】
06年刊/学習研究社/1,200円+税
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将棋界7冠王の非凡さ
情熱の深さに触れる

将棋界の7大タイトルをとった羽生善治の半生を描いた本。子どもの頃からの非凡さ、将棋への情熱などが伝記スタイルで紹介されています。

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