クイズ感覚で親も中学入試問題に挑戦!
「わかるオモシロさ」「解ける喜び」を再発見してください。 

新聞には毎日の暦として「月の出」「月の入り」の時刻が「日の出」「日の入り」の時刻とともにのっています。下の横浜における暦の表を見て、問いに答えなさい。

問1 暦①は何月でしょうか。次のア~エの中から選びなさい。ただし、暦②は暦①から7日後の暦です。
ア 1月 イ 4月 ウ 7月 エ 10月
問2 暦①の日の夜、天気がよく、21時に望遠鏡で天体観測を行う場合、もっとも見えにくい星座はどの方角の空にある星座でしょうか。次のア~エの中から選び、その理由を説明しなさい。
ア 東から南の空 イ 南から西の空  ウ 西から北の空 エ 北から東の空

制限時間 3分 難易度★★★★★
フェリス女学院中学校(平成25 年度 一部改)

   暦①では月が日の入りの頃に昇って、日の出の頃に沈んでいます。これは、どんな月の特徴でしょうか?

日常生活の中で季節の移り変わりや天体の動きに興味・関心を持たせよう

先生

おや、カチ恵さん、かなり苦戦されているようですね。

カチ恵 

参りましたわ。天体は苦手なんですの。ご説明をお願いします。

先生

問1を解くために、どの知識が必要になるでしょうか?

カチ恵 

表にあるすべての情報は使わないということですわね。日の入りの時刻は必要な気がしますけれど……。

先生

ここでは、昼の時間の長さに注目するんです。

カチ恵 

日の出から日の入りまで何時間あるか、ということですわよね? 暦①は14時間30分ですわ。

先生

そうです。まず、この段階で選択肢の二つが消えます。

カチ恵 

まあ、どうしてそんなことが起こりますの?

先生

では、春分の日、秋分の日の昼の時間の長さはどうなりますか?

カチ恵 

確か、昼と夜が同じになる日と言われますわよね。12時間です。

先生

1年で最も昼の長い日、最も夜の長い日はいつですか?

カチ恵 

夏至と冬至のことですわね。あらっ!?もしかして……。

先生

どうぞ、お答えを!

カチ恵 

暦①は昼が12時間より長いのですから、春分の3月から秋分の9月の間ですわ。アとエは外れますわね。

先生

その通りです。次は、イとウのどちらを選ぶか。ここで、暦②もチェックします。同じように、昼の長さをしてみてください。

カチ恵 

14時間25分です。

先生

暦①の時間と比べると、7日後の方が短くなっていますよね。夏至が一番昼の長い日でしたから……。

カチ恵 

わかりましたわ! 昼が短くなっていくということは夏至より後ですから、ウの7月です。

先生

正解です。

カチ恵 

なるほど、こういう風に考えるとよろしいのね。

先生

では、問2に進みましょう。

カチ恵 

こちらは月の出と月の入りを用いるんでしょうけれど、先ほどのように引き算して月の出ている時間を出すのかしら? 見当がつきませんわ。

先生

星を観察したことのある子どもなら、どんなときに星が見えにくいのかを知っていると思いますよ。

カチ恵 

月の状態で星が見えにくいということなら……満月のとき?

先生

そうです。満月の月明かりで見えにくくなります。さて、問題は暦からそれを読み取れるか。

カチ恵 

暦①の月は満月ですの? 一体どこで判断するのでしょう?

先生

実は、月は形によって何時頃出て、何時頃に沈むかが決まっているんです。暦①を見ると、月が日の入りの頃に昇り、日の出の頃に沈んでいます。これは満月なんです。

カチ恵 

知りませんでしたわ。そこに気づけないといけないんですのね。

先生

その満月は19時くらいから明け方の5時前くらいまで、約10時間出ていますよね。東から昇って、南の空を通り、西に沈む。すると、月が真南の空に昇るのは10時間の半分で、真夜中の0時頃になります。それでは、21時の月はどこにありますか?

カチ恵 

19時と0時の間ですから、東と南の間。答えはアということですね。先生に説明していただいたので理解できましたが、難しい問題ですわ。

先生

いろいろな知識が必要になります。暦から満月に気づけるか。満月から、星が見えにくいということがわかるか。そして、21時の満月がどの空に見えるか。

カチ恵 

月の見え方などは習うんでしょうけれど、そういう知識を組み合わせて答えるのは大変そうですわ。

先生

意識して月を観察したことがある子と、ただ何となく見ているだけの子では、理解度が違ってきます。新聞の暦を見て、お母さんから「今日は満月だね」などと声をかけてあげてもらいたいですね。

カチ恵 

春分や秋分もそうですわね。子どものためにも、もっと季節感のある暮らしを心がけたいと思いますわ。

A. 問1:ウ 問2:ア、満月のため月の光で空が明るいから。

問1 暦①の日は、昼の長さから、春分の日から秋分の日の間であることがわかります。暦①と暦②を比較すると、昼の時間が短くなっています。したがって、夏至の日と秋分の日の間であることがわかります。
問2 暦①の日は、月が日の入りの頃に昇り、日の出の頃に沈んでいることから、満月であることがわかります。21時頃は満月が南東の空にあるため、東から南の空では星座が見えにくくなります。

春期講習で習って、わからなかったことがあれば、そのままにしないでください。しっかりと復習をしておきましょう。

上田 桂一朗先生
四谷大塚センター南校舎専任講師。趣味はピアノを弾くこと。ショパン好き。

新聞の暦欄なんて、しばらく目にしていない気がしますわ。まず親の方が季節に敏感になりたいものですわね。

真堅カチ恵さん
何ごともカッチリ、キッチリ進める教育お母さん。子どもは中2と小6兄弟。

取材・文/西田知子 写真/アーク・フォトワークス(清水亮一)、石井和広 イラスト/曽根愛

今月の新刊案内
深まる秋を彩る秀逸な物語たち
児童文学のノーベル賞とも言われる国際アンデルセン賞作家賞を受賞した上橋菜穂子さん。大人も夢中にさせる...>>続きを読む
今月の新刊案内
仕事について考えてみる秋
「子どもには世界を視野に入れて夢を追ってほしい」と考えているお父さんお母さんに、ぜひ読んでいただきた...>>続きを読む
サイトマップ
人気記事ランキング
01 特集
そのひと言が子どもを変える! 学力を伸ばすほめ方・励まし方
02 スペシャルウィーク
9歳までに身につけたい国語力
03 子育てに効く脳科学のお話
頭をよくする方法はある?

サイト内検索
 

RSS登録
これまでの特集記事



気になる記事ピックアップ
これまでに公開された記事の中から気になる記事をランダムでピックアップし、表示しています。