自分の頭で考え協力し合う姿勢を培う

自分の作品をつくる書道と、踊りや振りつけを交えながら完成させる書道パフォーマンス。この二つに日替わりで取り組んでいるのが、佼成学園女子中学高等学校書道部の大きな特色です。パフォーマンス書道に惹かれて入部した副部長の尾崎遥加さんは、独自の練習メニューについてこう語ります。

「自分に向き合う書道と、大勢で力を合わせるパフォーマンス。この両方に取り組むことで毎日の活動にメリハリ がつき、集中力が高まります。書道の大会は基本的に個人が出来映えを競い合うものですが、パフォーマンスで集団練習をしているせいか、自然と"皆のためにも力を出し切ろう"という心構えで大会に臨むようになりました」

部長を務める志田晴花さんも、部活動の成果を実感しています。

「私はもともと、先輩が書いた書の美しさに心を打たれて入部しました。書道パフォーマンスを経験することで、 文字を書く際に必要なリズムを体全体で覚えることができたように感じます。また、私たちのパフォーマンスを見た人たちから送られる拍手や笑顔には毎回感動し、この部活をやっていてよかったと思える瞬間です」

大会やコンクールに積極的に出場する一方、文化祭や国内外のイベントにも参加してパフォーマンスを披露。目の前の人たちを感動させる活動を通して、表現することの魅力や奥深さを学び取っています。

「書道パフォーマンスでは、紙に書く文字、それに合わせる衣装や音楽、振りつけのすべてを部員たちで話し合って決めています」(尾崎さん)

相手に伝えるためにどうすればよいかを自分の頭で考え、人の意見に耳を傾け、力を合わせる。その積み重ねにより、自主性と協調性が養われます。

さらに大会では、全部員が役割を持つのも書道部の伝統。これにより、自然と責任感が育まれていきます。

「何事も自発的に、責任感を持って、他人への協力を惜しまずに全力で取り組む。書道部では当たり前である考え方が、一人ひとりの成長を促しているように思います」(顧問・櫻井直毅先生)

学年の壁を越えて仲間意識を共有できるのが、書道部の自慢。最初は右も左もわからなかった新入部員も徐々に輪の中に入り、いつしか堂々と意見を言えるように。

パフォーマンスでは、特別な大きさの筆を使用。演目によっては、刷毛なども活用する。墨は、文字を書いた紙を持ち上げるときに墨が垂れないよう、接着剤を混ぜるのが基本。

年間約30大会への出場が一つの目標。「結果よりも、まずはチャレンジすることが大切。常に大きな目標に向かって練習しているので、毎日充実しています」(志田さん)

取材・文/堀雅俊 写真/東京フォト工芸(清水真帆呂)

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