Vol.48

国際学力テストで日本の学力改善
ダントツ首位の上海の秘訣は

高い学習意欲が好成績の鍵か


2012年に世界各国で行われた15歳対象の学習到達度調査(PISA)の結果が、昨年12月に公表されました。日本は読解力、数学的リテラシー、科学的リテラシーのすべての分野で、前回(2009年)よりも学力が改善しました。PISAに参加した世界65か国・地域のうち、日本は読解力と科学が4位、数学が7位。OECD加盟34か国中では、数学が2位、読解力と科学は1位という結果に。特に読解力では、得点・順位ともに過去最高を記録しました。2003年の調査では日本が急激に順位を落とし、「PISAショック」と呼ばれ衝撃が走りました。その後日本は学習指導要領を改定して「ゆとり教育」からの脱却を宣言。10年が経過した今回の好成績について、文部科学省では、少人数教育や習熟度別指導の徹底などが功を奏したと分析しています。

総合では、上海が前回に引き続き、3分野のすべてで1位を記録。特に数学の平均得点613点はOECD加盟国の平均494点を大幅に上回りました。119点の差は学校教育の約3学年分に相当します。上海の好成績の要因について、「少人数教育」「応用力を育てる授業内容」「子どもの学力を重視する文化」「教師の待遇がよい」などが挙げられています。PISAでは学習意欲に関するアンケートも行われますが、OECD教育局のシュライヒャー次長は、「上海の生徒は10人中9人が、自分の努力が成功につながると確信している」として、上海の好成績と子どもたちの学習意欲とのつながりを示唆しました。一方で、日本の子どもは「数学を学ぶことに興味がある」「将来の仕事の可能性が広がるので学びがいがある」という質問の回答率が低く、学習意欲の低さが今後の課題の一つになりました。日本も上海の例に学び、子どもたちの学習意欲を高める政策などが必要なのかもしれません。

取材・文/武田純子 イラスト/柏原昇店

PISA(OECD生徒の学習到達度調査)

経済協力開発機構(OECD)が実施する、世界各国の15歳の子どもの学習到達度調査。2000年の初回調査以降、参加国・地域は増加傾向。日本の成績は2003年、2006年と続落したが、学習指導要領全面改訂後の2009年からは順位が上昇した。

近代日本画の巨匠の代表作が勢揃い

明治31(1898)年に岡倉天心が創立した日本美術院は、事実上の休止状態を経て大正3(1914)年に再興され、継続的に展覧会を開催している。日本美術院の再興100年を記念して、横山大観、小林古径、平山郁夫ほか、近代日本画の巨匠の代表作約120点が一堂に会する特別展『世紀の日本画』を開催。

日本美術院再興100年 特別展『世紀の日本画』
開催期間:【前期】1月25日(土)~ 2月25日(火)、【後期】3月1日(土)~ 4月1日(火)
観覧料:一般1,400円、学生1,200円、高校生800円、中学生以下無料
東京都美術館/東京都台東区上野公園8-36
問い合わせ先:03-5777-8600(ハローダイヤル)
http://www.nichibisai.jp

ロンドン、ワシントン、モスクワ注目の巡回展

英国を代表するテート美術館が所蔵する「ラファエル前派」の絵画72点を紹介する展覧会。1848年に若い画家らにより結成されたラファエル前派は、当時の英国美術が形式主義に陥ったことを危惧して革新的芸術運動を起こした。ミレイの「オフィーリア」やロセッティの「プロセルピナ」などの傑作を展示。

「テート美術館の至宝 ラファエル前派展 英国ヴィクトリア朝絵画の夢」
開催期間:1月25日(土)~ 4月6日(日)
観覧料:一般1,500円、高校・大学生1,200円、4歳~中学生500円
森アーツセンターギャラリー/東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52階
問い合わせ先:03-5777-8600(ハローダイヤル)
http://prb2014.jp/

日本が誇る工芸の名品の数々を紹介

人間国宝(重要無形文化財の保持者)は、現代にも続く伝統の「わざ」の継承者であり、日本工芸史に残る作品を生み出してきた功労者。「人間国宝展」は、国宝・重要文化財など歴史的に評価されてきた古典的な工芸と、現代の人間国宝の作品を一堂に集めた展示会。歴代人間国宝104人の名品を「古典への畏敬と挑戦」、「現代を生きる工芸を目指して」、「広がる伝統の可能性」の3テーマで紹介。

「人間国宝展─生み出された美、伝えゆくわざ─」
開催期間:~ 2月23日(日)
観覧料:一般1,000円、大学生800円、高校生600円 
東京国立博物館/東京都台東区上野公園13-9
問い合わせ先:03-5777-8600(ハローダイヤル) 
http://www.nichibisai.jp

さまざまなイベントで水の不思議を体験!

東京都水の科学館は、水の不思議さと大切さを科学の視点で紹介し、水と水道への興味を深める体感型ミュージアム。グリーン電力(太陽・風力・水力)について学べる「eco実験ショー」、天気を紙芝居で理解する「お天気紙芝居」、温度によって劇的に形を変える水の状態変化を学べる「体感!南極ブリザード」など、楽しいイベントを随時開催している。

東京都水の科学館イベント
「eco実験ショー」(2月2日・3月16日)
「お天気紙芝居」(1月26日・2月23日)
「体感!南極ブリザード」(3月2日)ほか
入館料:無料
東京都水の科学館/東京都江東区有明3-1-8
問い合わせ先:03-3528-2366
http://www.mizunokagaku.jp/

キリスト教小・中・高40校参加の合同フェア

キリスト教学校(カトリック20校、プロテスタント20校)が、渋谷の青山学院高等部で合同フェアを開催する。東京・神奈川・埼玉の各エリアのキリスト教学校校長が教育を語るパネルディスカッション、沿線・エリア別合同説明会、個別相談コーナーを実施。生徒発表会や「理科の先生と科学実験キットを作ってみよう!」などの体験イベントも充実。

「2014 キリスト教学校合同フェア」
3月22日(土)9:30~16:00
入場無料・予約不要
青山学院高等部校舎/東京都渋谷区渋谷4-4-25
問い合わせ先:キリスト教学校合同フェア実行委員会
03-3234-6661(白百合学園中学高等学校)、046-828-3661(横須賀学院中学・高等学校)

小学生以下無料のコメディ映画が公開

仲良し6人組の小学生が主人公の映画『ハロー! 純一』(満島ひかり出演)。石井克人監督の「世界中の子どもたちに映画や映画館を好きになってもらいたい」との思いから、業界初・小学生以下無料で全国公開される。石井監督の母親・石井紀子さんが実話に基づいて書いた童話『ぼくのかみさまありがとう』を参考に、子どもも大人も楽しめる、笑って泣ける青春コメディ映画が誕生。

映画「ハロー! 純一」
上映期間:2月15日~
小人(小学生以下)無料 ※保護者の同伴が必要
公開劇場:イオンシネマ幕張新都心、新宿バルト9ほか
http://hello-junichi.com/  

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