クイズ感覚で親も中学入試問題に挑戦!
「わかるオモシロさ」「解ける喜び」を再発見してください。 

理科の実験にはさまざまな危険がともなう場合が多いので、安全に実験を行うためには、正しい実験操作が必要です。下の図は理科の実験を行っているようすを示したものです。図中には正しくない操作が4つ含まれています。どこがまちがっているかを簡単に答えなさい。

制限時間 3分 難易度★★★
頌栄女子学院中学校(第2回)(平成18年度 一部改)

   実験操作の方法を思い出しながら、まずは、ひとりにつきひとつずつ間違いを探してみましょう。

実験操作の方法を覚えるだけでなく理由を説明できる状態にしておこう

カチ恵

間違い探しですわね。子どもたちからは、いろいろな答えが飛び出してきそうですわ。

先生

細かな部分まで気にすると、4つ以上出るかもしれませんね。

カチ恵 

さて、どのあたりから始めましょうか。

先生

まず3人それぞれから、ひとつずつ探してみてください。

カチ恵 

それでは、A君から。これはすぐにわかりましたわ。

先生

答えをどうぞ。

カチ恵 

「試験管から直接においをかいでいる」ですわね。

先生

正解です。これは気づきやすいですよね。ほとんどの子どもたちが答えられると思います。では、次はBさん……と行きたいところですが、ちょっと難しいので、C君から。

カチ恵 

あら、Bさんもわかった気がしていたのですけれど、C君が先ですのね。これは試験管の向きではないでしょうか。「試験管の口を人のいる方に向けている」です。それと、ひとつずつではなくなりますが、「いすに座っている」のもよくないですわよね。見落としそうなところですけれど。

先生

それで正解ですが、ただC君にはもうひとつ間違いがあります。

カチ恵 

まだほかにありますの?

先生

試験管に入っている液体の量に注目しましょう。

カチ恵 

なるほど、これは多過ぎます。吹き出しそうで危険ですわね。うっかりしてしまいましたわ。

先生

では、最後に問題のBさんですが、いかがでしょうか?

カチ恵 

先生からそのようにおっしゃられると、答えづらくなってしまいますわ(笑)。こう思ったのですけれど、「薬品をびんから直接、試験管に移している」。漏斗などを使った方がよろしいんじゃないでしょうか。

先生

やはり、そこで引っかかってしまいますよね。実は、それはやってもいい操作なんですよ。

カチ恵 

まあ、そうでしたの。では、どこが間違っているのかしら。

先生

びんの持ち方ですね。ラベルの向きに注意してください。

カチ恵 

そうでしたわ!ラベルが下になっていると、液体がこぼれたときに汚れたり、剥がれたりして、何の液体かがわからなくなってしまいますものね。

先生

はい、その通りです。これは子どもたちもミスしやすいところだと思います。もしも、選択問題でカチ恵さんの答えと同じ選択肢があれば、それを選んでしまうかもしれませんね。

カチ恵 

A君が直接においをかいでいるのを指摘した後、次はbさんとなると、ついそう書きたくなってしまいましたわ。ラベルでしたのね。それにしても、これでもう5つですわね。

先生

そのうち、4つが書ければいいでしょう。たとえば、ほかにも試験管の持ち方など、いくつか気になる点もありますし、間違っている箇所を正しく指摘できていれば正解です。

カチ恵 

ただ指摘するだけで、なぜそうなるのかというところまでは書かなくてもよろしいんですわよね?

先生

答案ではそうなりますが、理由まで知っておいてほしいですね。そこまで正確に把握していないと、こうした記述問題に対応できないでしょう。特に、器具の扱い方は入試対策として必須ですし、単に手順を覚えるのではなく、なぜそうなのか説明できる状態にしておいてもらいたいと思います。

カチ恵 

なるほど。難関校でも毎年のように出題されますものね。

先生

たとえば、C君がいすに座っているのがなぜ間違いなのか、カチ恵さんでしたらおわかりですよね。

カチ恵 

何かアクシデントが起こってしまったときに、速やかに逃げられるようにするためですわよね。

先生

そうです。そこまで理解しておいてほしいですね。入試問題には実験のやり方を理解してもらい、安全で正確な実験を行ってほしいという希望が込められているんですよ。

A.「試験管から直接においをかいでいる」、「薬品のびんのラベルを下側にして持っている」、「試験管の液体の量が多過ぎる」、「いすに座りながら実験をしている」

直接鼻を近づけると刺激を受けるものがあるため、水溶液のにおいをかぐときは手であおぐようにします。薬品をびんから試験管に移すときは、汚れなどを防ぐためにラベルを上にします。
液体を入れすぎると、試験管から飛び出す恐れがあるため、試験管に入れる液体の量は4分の1までにします。事故が起きたときにすばやく対応するため、実験は立った状態で行います。

外から帰ったら、必ずうがい・手洗いの習慣をつけましょう。インフルエンザや風邪などの予防を心がけてください。

宇野 慶彦先生
四谷大塚巣鴨校舎専任講師。趣味はカメラ。植物や風景を撮って楽しんでいる。

器具の操作方法を覚えるのはやはり体験してみることが一番ですわよね。実験教室なども上手に活用したいですわ。

真堅カチ恵さん
何ごともカッチリ、キッチリ進める教育お母さん。子どもは中2と小6兄弟。

取材・文/西田知子 写真/アーク・フォトワークス(清水亮一)、石井和広 イラスト/曽根愛

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