家の中にある自分だけの空間や、夜の小学校など、子どもたちの想像力をかき立てるような秘密めいた不思議な世界……。今回は、子どもたちの身の周りにありそうでなさそうな、なさそうでありそうな、そんな世界を楽しめる本を紹介したいと思います。

まず、低学年向けに『エレベーターは秘密のとびら』を。リセは自分が住んでいるマンションのエレベーターの扉がどこか別の世界につながっているという噂を聞き、その謎を解明しようと友だちと一緒に調査に乗り出します。『ないしょのおともだち』は、ある家に住む女の子と、同じくそこに住むネズミの子どものお話。人間とネズミながら、ほのぼのとした友好関係が世代を超えてつながっていきます。『ねこがおどる日』は、飼い猫の白ネコと黒ネコがダンスを踊るのですが、それを知っているのはリツコだけ。リツコとネコの絆が、お父さん、お母さんの絆を深めることにつながり、ほのぼのとした幸せを感じさせてくれます。

高学年向けには『夜の小学校で』。警備員をしている青年・ぼくが見た夜の小学校には、動物もいれば、幽霊もいます。その様子が日誌形式で綴られており、大人が読んでも楽しめる一冊です。『またたびトラベル』は、おんぼろアパートの1階にポツンとある旅行代理店。訪れた人は意外な場所へ連れて行かれます。いつも通っている通学路など、見慣れた風景が少し違って見える、そんな瞬間を感じられるお話です。『つぶやき岩の秘密』は、両親を海の事故で亡くした6年生の紫郎が、ある日、岩から不思議な声がすることに気づきます。さまざまな人の協力を得て真相を解明するうちに、意外なことが明らかになっていく物語です。

『エレベーターは秘密のとびら』

三野誠子【著】
10年刊/岩崎書店/ 1,365円
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エレベーターの秘密を
探る女の子3人の物語

10歳の女の子・リセが住むマンションのエレベーターには、ある不思議な噂がありました。友だちふたりとその噂の真相を突き止めようと調査を始めると、さらに不思議なことが起きて……。謎を解いていくドキドキわくわく感を楽しんでもらいたい一冊。

『ないしょのおともだち』

ビバリー・ドノフリオ【著】、福本友美子【訳】
09年刊/ほるぷ出版/ 1,680円
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マリーとネズミ、マリーの娘のマリアとネズミの娘のネズネズ。同じ家に住む内緒の友だちです。

『ねこがおどる日』

八木田宜子【著】
11年刊/童心社/ 1,260円
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ネコの言葉やダンスがわかるリツコは、家族みんなでほのぼのとした幸せに包まれていきます。

『夜の小学校で』

岡田淳【著】
12年刊/偕成社/ 1,260円
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昼とはまったく違う顔を
見せる夜の小学校

桜若葉小学校の夜の警備員を引き受けた青年・ぼくが出会う、不思議な出来事の数々を日誌形式で描いています。新聞で連載されていた物語を一冊にまとめたので、お話はすべて1話完結。中でも図書室が舞台となる最後のお話は感動的です。

『またたびトラベル』

茂市久美子【著】
04年刊/学習研究社/ 1,260円
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迷路のような細い路地の奥にある「またたびトラベル」。その人の心に一生残る旅を演出します。

『つぶやき岩の秘密』

新田次郎【著】
12年刊/新潮社/ 515円
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海辺で暮らす紫郎は岩から聞こえる不思議な声の謎解きをするうちに、両親の死の秘密もつかむ。

『山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた 』

山中伸弥、緑慎也【著】
12年刊/講談社/ 1,260円
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挫折から始まった
研究人生に迫る

「ジャマナカ」と馬鹿にされ、臨床医をあきらめた挫折から始まった、iPS細胞についての研究。決してエリートではなかった、山中先生の研究人生とは。

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