クイズ感覚で親も中学入試問題に挑戦!
「わかるオモシロさ」「解ける喜び」を再発見してください。 

次の1~3にはそれぞれ三つの文が記されています。それぞれの文の意味を表すことわざや慣用句などを考えて、その三つに共通して用いられている漢字一字を答えなさい。

 

1 ・幼いころに、ともに遊んだ友。幼ともだち。幼なじみ。
 ・気性のさっぱりしているさま。こだわりのない性格。
 ・勢いが激しくてとどめがたいこと。押さえきれないほどの盛んな勢い。

2 ・世間の経験を多く積み、物事の裏表を知り抜いていて悪賢いこと。また、 そのような人。したたか者。
 ・あせらずにじっくりと待っていれば、やがてよい機会がめぐってくること。
 ・自分の狭い知識や考えにとらわれて、ほかの広い世界のあることを知らな いで得々としているさま。

3 ・意外なことが原因となって、めぐりめぐって好結果が もたらされること。
 ・穏やかにあしらってたくみに受け流すこと。
 ・危険が迫っていて今にも滅びそうなこと。


制限時間 3分 難易度 ★★★★☆
攻玉社中学校(平成25年度 一部改)

 ひとつでも思い浮かんだ漢字があれば、それを軸に連想を広げましょう。漢字そのものは簡単です。

豊かな語彙いを身につけるために本や新聞などに触れておこう

カチ恵 

ことわざについては少し自信がありましたのよ。でも、3つに共通、となると出てきませんわ。漢字自体は難しいものではありませんよね。

先生

そうですね。漢字はどれも小学校低学年で習うものですよ。

カチ恵 

じゃあこの字は違うわね。

先生

さて、そろそろ制限時間です。

カチ恵 

悔しいけれどお手上げです。

先生

答えを聞けば、ほとんどはおそらくご存じだと思います。

カチ恵 

だから、こんなにも悔しがっているんです(笑)。ただ、最初の問題はわかりましたわ。「竹」です。

先生

正解です。

カチ恵 

「竹馬の友」に「竹を割ったよう」、「破竹の勢い」ですわね。

先生

さすが、カチ恵さん。子どもたちにはかなり難しい問題です。

カチ恵 

どこでミスするのでしょう?

先生

今は竹馬で遊ぶことも少ないので、「竹馬の友」と習っても実感がなく、なかなか覚えられないんですよ。

カチ恵 

なるほど、そうですわね。

先生

「竹を割ったよう」も「破竹の勢い」も、子どもが自分で使う言葉ではないので、難しいかもしれませんね。

カチ恵 

「破竹の勢い」はスポーツニュースでよく聞く気がしますわ。「破竹の勢いで決勝進出!」のように。

先生

"勉強"というよりも、普段の生活の中で覚える言葉でしょうか。

カチ恵 

あとの2問は、どうがんばってもわかりませんでしたわ。

先生

大人でも難しいですよね。2の最初は「海千山千」です。

カチ恵 

そうでしたか。知ってはおりましたが、あまり使いませんわね。そもそも由来は何なのかしら?

先生

海に千年、山に千年住んだ蛇は龍になる、という中国の故事です。経験を積んでいて、悪賢いという意味です。「海千山千の政治家」とか。

カチ恵 

悪党のイメージですわね。

先生

次は、「待てば海路の日和あり」。このことわざは何度も習っているので、子どもたちはわかるはず。

カチ恵 

では、答えは「海」! そういうことでしたのね。最後の「井の中の蛙」はわかりましたが、「蛙」の字は難しいかしらと思ったんですのよ。/p>

先生

実は続きがあるんですよ。

カチ恵 

そうでしたわ! 「大海を知らず」ですわよね。 

先生

その通り。

カチ恵 

一般的に「井の中の蛙」だけでも使われますよね。子どもたちは後半も覚えているのでしょうか?

先生

そのように教えています。ちゃんと勉強している子なら、大人より答えられるかもしれませんね。

カチ恵 

次の問題も、もう少しで出てきそうなのに出てこないんですのよ。

先生

答えは「風」といえば、もうおわかりでしょうか?

カチ恵 

「風」……。最初は「風が吹けば桶屋が儲かる」ですね。それと、最後は「風前の灯火」。真ん中は……。やはり思いつきませんわ。

先生

「柳に風」です。

カチ恵 

聞いたことはありますが、使った覚えのない言葉ですわ。

先生

これも慣用句として教えていますが、「柳の枝はしなるので、風の吹くままにそよぐよね」などと説明しても反応がよくないんです。柳を見たことがないという子も多いですからね。

カチ恵 

「暖簾に腕押し」とは、また違いますわよね。

先生

手応えがない、というわけではありません。「言いがかりを"柳に風"と受け流す」のようにソフトに処理するという、ポジティブな意味です。

カチ恵 

このあたりのニュアンスの違いは、大人でも理解しにくいと思います。「風前の灯火」はよく耳にする言葉なので、すんなりと受け入れられますが。

先生

それも「破竹の勢い」と同じで、勉強以外のところで知っておいてほしい言葉です。授業だけでは限界があります。読書をしたり、子ども新聞を読むなどして、日常生活の中で語彙を豊かにしてもらいたいですね。

 

A. 1:竹 2:海 3:風
1: 順に「竹馬の友」「竹を割ったよう」「破竹の勢い」なので、共通する漢字は「竹」です。
2: 順に「海千山千」「待てば海路の日和あり」「井の中の蛙大海を知らず」なので、共通する漢字は「海」です。
3: 順に「風が吹けば桶屋が儲かる」「柳に風」「風前の灯火」なので、共通する漢字は「風」です。

塾の新学期が始まって2か月。中だるみしがちな時期です。スケジュール通り勉強が進んでいるかチェックしてあげましょう。

高須 大先生
四谷大塚渋谷校舎専任講師。休日も気がつくと校舎で仕事をしているそう。

正確な意味を知らない言葉も意外に多いものですわね。息子と一緒に意味や由来を調べてみたいと思いますわ。

真堅カチ恵さん
何ごともカッチリ、キッチリ進める教育お母さん。子どもは中2と小6兄弟。

取材・文/西田知子 写真/アーク・フォトワークス(清水亮一)、石井和広 イラスト/曽根愛

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