冬の大会のために日々努力を積み重ねる

冬季オリンピックの種目として知られるスキー競技のスラロームやジャイアントスラローム。いずれもコース上に設けた旗門を通過しながら、滑走タイムを競い合う競技で、アルペンスキーの花形と言えます。これらを部活動として行っているのが、桐朋中学・高等学校スキー部です。 実際にゲレンデで練習を行うのは、主に冬休みや春休みの合宿で、各種大会も冬場に集中します。しかし、部員たちは一年を通じて練習に励んでいます。足腰を鍛えるトレーニングを基本として、サッカー、水泳、インラインスケート、さらには映像を観ながらのイメージトレーニングなど、練習メニューに工夫を凝らしているのが桐朋スタイルです。 

真剣でありながらも和気あいあいとした雰囲気の中、中学生と高校生が協力して、体力づくりと技術向上に取り組んできました。その結果、毎年のように関東大会に出場しています。 

主将を務める江川湧くんは、これまで出場してきた大会を振り返って、一番の思い出を語ります。「最も印象に残っているのは、中学生のときに初めて参加した大会です。とても緊張していたため、1本目のスタート後、途中で失格になってしまい、その悔しさを糧にして、練習に打ち込んできました。ここまで続けてきたことで、落ち着いて滑れる度胸が身につき、大きな大会を楽しむ余裕も持てるようになりました」 

競技スキーを始めて2年目の𠮷池晋一くんも、自身の成長を実感しています。「子どもの頃に家族と滑っていた時はただ楽しいだけでしたが、今は技術を磨いてタイムを少しでも縮められると、とてもうれしいです。練習を積み重ねる中で自然と集中できるようになり、授業中の集中力もアップしました」 

顧問のひとりである上原隼先生は、部員たちの成長の理由として、競技の特殊性を挙げます。「冬限定のスポーツに年間を通じて取り組むことで、手を抜かず、一瞬のためにコツコツと努力を積み重ねる姿勢が身につきます」

大所帯の部活動にくらべて、部員同士が学年の垣根を越えて仲がよいのが自慢。「一方で、挨拶や礼儀などを疎かにしないように心がけています」(江川くん)

競技に必要な旗門を設けるためのポールは、スキー部の必須アイテム。合宿中に皆で一つずつセットしていくことで、部員同士の絆がさらに深まる。

中高の部活動としては珍しい競技スキー。「認知度がまだ低いので、クラブ紹介の機会や大会の結果を通じて、多くの生徒に競技の魅力を知ってもらうのが目標です」(江川くん)

取材・文/堀雅俊 写真/東京フォト工芸(松谷祐増)

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