クイズ感覚で親も中学入試問題に挑戦!
「わかるオモシロさ」「解ける喜び」を再発見してください。 

右の図は「三角座標グラフ」と言います。
点アは、2010年の日本の年齢別人口構成割合を、
A:14歳以下 B:15歳~ 64歳 
C:65歳以上
として示したものです。これについて、次の問いに答えなさい。

 

問1 2010年の日本の65歳以上の割合は何%ですか。次のア~ウから選びなさい。
ア 29% イ 23% ウ 36%

問2 イ―ウは、A:第一次産業就業者人口 B:第二次産業就業者人口 C:第三次産業就業者人口 の1950年、1970年、1990年、2010年の割合を示しています。2010年のものは、イとウのどちらですか。

問3 この「三角座標グラフ」は、合計が100%となる3つの構成要素の場合でないとうまくグラフが書けません。4つの構成要素では、うまく書けない理由を答えなさい。


制限時間 4分 難易度 ★★★☆☆
昭和学院秀英中学校 第2回(平成24年度 一部改)

あまり見慣れないグラフであっても、その読み取り方さえわかれば解けるはず。

見慣れないグラフも、落ちついて取り組めば答えは導き出せる

サバ代 

こんなグラフ初めて見ます。

先生

落ちついて読み取れば、知識がなくてもその場で解ける問題ですよ。

サバ代 

問題自体は難しくないってことですよね。確かに、そうかも。

先生

おや、もうできましたか?

サバ代 

はい。点アをC軸の目盛りで読めばいいんだから、29%です!

先生

う~ん、そうでしょうか。

サバ代 

えっ、違います?

先生

点アからC軸へ垂直に下ろして読み取ったのでしょうか? そうではなく、座標軸に120度の角度で交わる線が目盛りになるんですよ。つまり、この場合はC軸の20とA軸の80を結ぶ線に沿って読み取ります。

サバ代 

となると、23%ですね。

先生

三角座標グラフを読むにはポイントがあります。3つの値を合計すると、必ず100になるんです。問3の問題文にもそう書いてありますよね。

サバ代 

確かに! 私の読み方では確実に100オーバーです。

先生

それに気づけばミスしないはずです。でも、子どもたちはたいてい高齢者の割合を覚えているので、実際は暗記で答える子が多いと思いますが。

サバ代 

へーっ、そうなんですね。

先生

全人口に占める65歳以上の割合が7%以上になると高齢化社会、14%以上で高齢社会、21%以上で超高齢社会と呼ばれます。7の倍数で覚えやすいですよね。逆に言えば、その数字をヒントに、見慣れないグラフをいかに攻略するかがポイントですね。

サバ代 

日本は既に超高齢社会ですもんね。でも、そういう細かな割合まで知りませんでした。

先生

人口自体も、現在の約1億2800万人が50年後に約9000万人、100年後には約4500万人になるという予測が出されていることを学んでいます。

サバ代 

子どもたちはそんなところまで勉強しているんですね。

先生

さて、次の問題はどうですか?

サバ代 

今度は自信あり。ウです。

先生

正解。第1次、第2次、第3次産業の区別は大丈夫でしたか?

サバ代 

そこは何とか覚えていました。ですから、今は昔より第1次産業が少ないからウだなと思ったんです。

先生

第1次産業で判断したんですね。第3次産業人口が非常に多いことも学んでいるので、そちらを基準にする子どもも多いかもしれません。いずれにしても、少ない数値や多い数値に糸口を見つけることです。

サバ代 

最後の記述問題はどう答えようか迷って、結局書けませんでした。

先生

それはいけませんね。空欄をつくらないのは受験の鉄則ですよ。答えは「辺が3つの三角形には3つの要素しか表せないので」です。

サバ代 

えーっ、そんな! 三角形だから、みたいな答えじゃないですか。

先生

これでいいの?というような単純な答えも実はけっこうあるんです。臆せず、とにかく書くことです。

サバ代 

ほんと、その通りですね。最後まであきらめずに取り組むことの、大切さを改めて教えられました。

 

A. 問1 イ 問2 ウ 問3 辺が3つの三角形には3つの要素しか表せないから。
問1 グラフの数値を読み取ると23%になります。A・B・Cの合計が100%になることを確認しましょう。
問2 ウは第1次産業就業者人口が少なく、第3次産業就業者人口が多いことから、もっとも新しい年のデータだと考えられます。
問3 3辺しかない三角形を用いるグラフなので、表せるのは3つの構成要素まで。4つ以上の要素がある場合は、三角座標グラフで表わすことができません。

「決してひとりじゃない」と子どもたちに伝えてください。励ましてくれる人たちことを思えば、大きな力が湧いてきます。

高橋忠明先生
四谷大塚町田校舎専任講師。柔道をたしなみ、黒帯を締める。

”社会は暗記”なんて言ってられない問題。柔軟な思考力を問う出題はますます増えているみたいですよ!

活発サバ代さん
活発でサバサバした性格のお母さん。子どもは小6と小3の兄弟。

取材・文/西田知子 写真/石井和広 イラスト/丹下京子

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