責任感と協調性を養い思いやりの精神を育む

ミッションスクールである東洋英和女学院で、毎年開かれるクリスマス音楽会。中学部・高等部のハンドベル部が奏でる美しい調べが、厳かな雰囲気を一層際立たせます。

ハンドベルの演奏では、ひとつのグループが13名程度で編成され、5オクターブの音を各自に振り分けて演奏します。部員たちはグループ単位で練習を重ね、表情豊かな演奏を目指します。高2のHさんは、「中学部の頃から練習を積み重ねることで、自分の意識が変わった」と語ります。「ハンドベルの演奏は、ひとりでは成り立ちません。集団の中で決められた役割を担う日頃の練習を通して、協調性が身につきました」

同じく高2のSさんも、自らの成長を実感しています。「演奏に必要なのは、集中力と責任感です。今は、それを後輩たちにしっかり伝えるにはどのようにすればよいかということに気を配っています」

文化祭、学校説明会、クリスマス音楽会のほかに、同校の小学部や大学、OG、保護者などの演奏グループと合同で行うハンドベルフェスティバル(毎年11月)も、同部の晴れ舞台。ほかのグループの演奏に耳を傾ける機会を大切にして、より美しい演奏を目指しています。そのほかにも、現在の高2の部員たちは、部活動で貴重な体験をしました。東日本大震災で大きな被害を受けた福島県いわき市での慰問演奏です。部長を務めるOさんは、その時の様子を振り返ります。「部の代表として、私を含めて15名が訪問しました。練習期間が短かったため、とても緊張して演奏の間は聴き手の反応まで把握できませんでした。ですが、涙を流されていた方がいたことを演奏後に聞きました。傷ついた人たちの心を、少しでも癒すお手伝いができて、とてもうれしかったです」

その言葉を受けて、顧問の福本久子先生は、ハンドベル部の活動の意味について語ってくれました。「演奏と言う表現活動を通じて、音楽を楽しみながら、ほかの人を思いやる姿勢を養ってほしいと願っています」

ハンドベル部では、新入生も文化祭のステージに立つことができる。「文化祭では、演奏はもちろんのこと、会場の装飾なども楽しいんですよ」(Mさん)

楽器に油分や水分がつくと、本来の音色を損ねるため、演奏時の手袋は必需品。「各リーダーがグループ全員の白手袋に装飾を施すのが、ハンドベル部の伝統です」(Aさん)

「被災地訪問を経験して、もっと多くの人にハンドベルの魅力を伝えたいと思いました。さまざまな機会を生かして、演奏活動を行っていきたいです」(Oさん)

取材・文/堀雅俊 写真/東京フォト工芸(松谷祐増)

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