息を合わせる合奏が部員間の絆を育む

クラシックギターを使ってクラシックからポピュラーな曲まで、さまざまな楽曲を演奏するのが、東京女学館中学校・高等学校ギター部の活動です。

部員たちの晴れ舞台は年2回。私学の音楽系クラブが集まって行われる第3支部生徒演奏会(2月)と、文化祭に相当する記念祭(11月)でのステージです。特に記念祭の準備には力を入れており、春に演目を決めて、8月には合宿を行って練習に励みます。

部員のほとんどは入部前、ギターに触った経験がなく、入部当初は弦を押さえるのが精一杯だそうです。また、クラシックギターは大きさに種類があり、中にはチェロのように床に立てて弾くものも。そのため、楽器をうまく操れるようになるには時間を要します。しかし、粘り強く練習に取り組むことで、少しずつ美しい音色を奏でられるようになります。

昔から音楽好きの副部長さんは、ギター部の魅力を「合奏」と語ります。「練習では、演奏のテンポがどんどん速くなってしまったり、各パートの演奏がばらばらになる時があります。けれど、アンサンブル(合奏)がうまくいくと、達成感を覚えます」

父親からの影響でフォークギターを弾いた経験のある部長さんも、皆で演奏することの魅力を口にします。「曲の主旋律でないパートを任されると、ひとりで弾いていても、今いちピンときません。でも、みんなと演奏を合わせた時に自分の役割がはっきりとわかり、ギターの楽しさを実感します」

全員で息を合わせる合奏を通じて、チームワークが自然と育まれます。「普段は話す機会の少ない他クラスの生徒や学年の違う人とも打ち解けて、いろんなことを話し合えるのもギター部の特徴です」(部長さん)

演奏会では指揮を務めて部員たちを引っ張る顧問の中山由里子先生は、ギター部の魅力をこう表します。「私自身、生徒とともに演奏に参加するのが楽しいです。それは、音楽を好きな者同士の一体感があるからでしょう。演奏会には卒業生が駆けつけてくれ、ギターを介したつながりが強い絆になっていることを実感します」

「クラシックギターは、演奏するのが比較的難しい楽器です。粘り強く練習に励むうちに、何事もあきらめずに最後までやり通す精神力が身につきます」(部長さん)

ギター以外にも赤いカバーを掛けた譜面、片足を置く台などがあるが、実は膝掛けも必須アイテム。演奏時にさりげなく膝元を隠すために用いられる。

「部員数を増やすのが目標です。吹奏楽団に比べると楽器の音量が小さいのが難点なので、演奏する人数を増やして、音に厚みを加えたいと思います」(部長さん)

取材・文/堀雅俊 写真/東京フォト工芸(松谷祐増)

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