写真撮影を通じて人間的な成長を促す

西武学園文理中学・高等学校の映像製作部の主な活動は写真を撮影し、ひとつの作品として仕上げることです。時には同じアングルの写真を100枚近く撮影することもあります。その妥協を許さない姿勢がすばらしい作品を生み出し、「文化部のインターハイ」と呼ばれる全国高等学校総合文化祭に5回も出展した実績を誇ります。 

顧問の島田日出男先生は、部として心がけている3つの方針を挙げます。「ひとつ目は、コミュニケーション力の強化です。人物を撮るときは、被写体(撮影される人物)の魅力を引き出すことが肝心なので、相手との距離を縮める声かけができるように指導しています」 

部長の松下尚子さんは、「撮影を通じて、知らない人に声をかける度胸がついた」と手応えを感じています。「先日、部のみんなで浅草に出かけました。そのとき、外国人の夫婦に撮影をお願いしたのですが、英語が通じない国の方だったんです。でも、身振りや手振りを交えてお願いすると、何とか気持ちが通じました。ご夫婦ともに親切な方だったので、とても楽しい撮影ができました」 

ふたつ目の方針は、物事を多角的にとらえる力を身につけることです。「たとえば、人を撮影するにしても、全身写真ばかりを撮るのではなく、手や口元、足元などに注目して撮影するようにアドバイスしています。そうすることで観察力が養われ、表現の幅も広がると思います」(島田先生) 

部員同士が、お互いの作品について意見を述べる機会もあります。「月に一回、撮影した写真を見せ合います。みんなと議論することで、自分とは違う視点が得ることができ、とても刺激を受けます」(松下さん)

そして、最後の方針は粘り強さ。「高校生の写真と言うのは、100枚取っても納得が行く作品は1枚程度です。生徒には粘り強く取り組んでほしいので、日頃から”自分が納得できる1枚を撮ろう”と伝えています。これらの方針を意識して撮影に取り組むことで、生徒が人間としても成長することを願っています」(島田先生)

部員同士の仲がよく、先輩・後輩の間柄でも気軽にコミュニケーションが取れる。互いの作品を見せ合うときも、率直に感想を言える雰囲気がある。

普段の活動では、基本的にデジタルカメラを使用する。「新入部員には部のカメラを貸します。まずは基本操作を覚えて、秋頃に自分のカメラを買う人が多いです」(松下さん)

自分自身が納得できる写真を撮ることが大きな目標。「自分が“すごいな”“素敵だな”と感じた風景や人の表情などを、これからも撮り続けます!」(松下さん)

取材・文/堀雅俊 写真/東京フォト工芸(松谷祐増)

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