ハードな練習を通して鍛えられる鋼の精神力

水泳部と言う名称ながら、部員が練習に励むのは水球。桐朋中学・高校水泳部は、競泳も行っていた頃の名残が名前に表れた伝統ある部活動です。 

水球は1チーム7名。プールにつくられたコート内で、相手ゴールにボールを投げ込み、得点を競い合います。水中での機敏な移動やボールを奪い合う激しい動きが求められ、試合では力強いプレーの連続です。 

小学生の頃に競泳に取り組んでいた主将の久保田祥央くんは、5年前の入部当時を思い起こして語ります。

「水球ではまず、『巻き足』と言う立ち泳ぎを覚えなくてはいけません。僕は、先輩にマンツーマンで教えてもらい、3日かけて習得しました。ゲーム形式の練習では、プールの端から端まで何度も往復し、最初は"こんなに疲れるのか"と驚きました。おかげで、今はずいぶん体力がつきました」 

水球には、ボールを持っている選手にはタックルをしてもよいというルールがあります。さらに、身体の自由が利きにくい水中の攻防では、相手のひじなどが偶然顔に当たることも。それゆえに「水中の格闘技」とも呼ばれ、日頃の身体強化が欠かせません。高校生部員は、器具を使った筋力トレーニングにも力を注いでいます。

「毎日の練習はとてもハードですが、その分、忍耐力と試練を乗り越える力を鍛えることができると思います」(久保田くん)

進学校でもある桐朋の水泳部員たちは、身体とともに鍛えあげた精神力を武器に、「部活と勉強の両方に、全力で打ち込んでいます」と、顧問の三輪周秀先生は言います。

「練習で使用するプールは屋外にあり、温水プールではありません。雨の日や肌寒い春先は、それだけで相当つらい。ただ、他校の水球部に比べて、恵まれているとは言えない環境だからこそ、困難に挑んでいく気持ちが養われるのです。6年間部活動に打ち込んだ部員たちが、最後の試合を終えたときに見せるすがすがしい表情から、彼らの成長を実感します」 

放課後のプールには今日も、部員たちの元気な掛け声が飛び交います。

部員の目標ハードな練習も乗り越える部員たちの明るさが、一番の自慢。先輩が後輩を支え、同級生の横のつながりも強いため、笑顔で支え合う絆が自然と育まれる。

試合はビデオカメラで撮影して、必ずチェック。そのための機器を部室に設置している。録画した試合内容を見ながら、フォーメーションや戦術をみんなで考えることも。

関東大会に毎年出場するのが当面の目標。「顧問はいても、監督はいません。部員たちが練習メニューから考えて、自立心を養うのが、代々続く桐朋のスタイルです」(三輪先生)

※2012年度も高校生が関東大会に出場することが決定

取材・文/堀雅俊 写真/東京フォト工芸(松谷祐増)

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