合宿生活がもたらすめざましい人間的成長

大学生との練習試合が始まると、代わる代わる選手がリンクへ飛び出していきます。ゴールキーパー以外は、攻撃3名守備2名が1セットとなって、約1分間隔で、めまぐるしく交代を繰り返しながらゲームを行うのが、アイスホッケーの特徴。パックを保持している者に対しては、体当たりが許される競技でもあるため、ボディコンタクトで激しくぶつかり合う音が、絶えず場内に響きわたります。「氷上の格闘技」とも呼ばれる肉弾戦に、どの選手も、真剣そのものの表情で挑んでいました。

埼玉栄は、県内で初めてアイスホッケー部を創設した高校です。顧問の格地現監督が、自らの選手経験をもとに、当初から指導にあたってきました。「北海道のチームに強豪が多い競技なんです。練習や試合に必要なアイスリンクが地域に少ない分、創意工夫によって、不利の克服に努めています」

体格差のある大学生チームとの練習試合で経験を積み、氷上で練習が行えない時間は、グラウンドでフォーメーションを研究しながら実力を伸ばしてきました。ウエイトリフティング、レスリング、アメフト、相撲といった部活の練習メニューや、施設を活用して当たり負けしない身体を作るのも埼玉栄流。強豪校として知られる同校ならではのトレーニングと言えます。

同部のもうひとつの特徴は、部員全員が合宿所生活を送っていること。格地監督も同居し、朝のトレーニング、午後練、夕食後のミーティングと、授業以外は全員が行動を共にします。「食事も部員が交代で自炊します。合宿所に入るまでご飯を作ってくれていた、親のありがたさを実感しました」と、キャプテンの江口大輔くん。「チームが家族のようなもの」と副キャプテンの石川貴大くんが語れば、同じく副キャプテンの鈴木啓介くんも「ケガをして試合に出られず苦しかったときは全員が支えてくれた。おかげで、集団における自らの役割と責任感を学べました」と、同部の魅力を口にします。 寝食を共にして歓びも悔しさも分かち合う集団生活。感謝の心を胸に、部員たちは合宿所から巣立っていきます。

「スケート初心者は氷の上に立てただけで感動しますよね。自在にパックを操って滑り、シュートを決められるようになるのは、その何倍もうれしいものなんです」(格地監督)

遠隔地のリンクへの移動や遠征が頻繁にあるため、チーム全員を運ぶ大型バスは不可欠の移動手段。車内では、試合の映像を見たりミーティングを行って、移動時間を有効活用。

「練習環境が有利でないチームが強くなることで、同じ境遇のチームの励みとなり、さらには、アイスホッケー競技自体の将来にも光を当てる」のが、全員の目標だそう。

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