実践的なビジネスモデルを
学生の手で作り上げる

藤田康範先生の専門は、ミクロ経済学。高度な数学により、企業の効率的な経営手法や、国の経済政策を分析する分野などを中心に研究していました。「ただ学生には、専門性が高い理論や数式より、実践的なビジネスモデルを構築する力を身につけてもらいたいと思っています。ですから、企業や他大学と提携して、実際に世の中で動いているビジネスのプロジェクトに、学生が参加するゼミにしました」

東京大学大学院工学研究科の松尾豊研究室と組んだ『お花サプライズ』というプロジェクトもそのひとつ。各地の花屋さんで、毎日大量の花が廃棄されていることに問題意識を持った松尾研究室から、「何かできないか」と、話を持ちかけられたのが、プロジェクトの始まりでした。松尾研究室では、フェイスブックを利用して、廃棄されるはずだった花を買い集め、誕生日を迎えた人にプレゼントするというビジネスを具現化しようと構想。藤田研究会の学生は、次のように語ります。

「システム自体は、東大のチームが作りますが、『お花サプライズ』を世に認知してもらうのは私たちの課題。たとえば〝フラワーマン.という、戦隊モノのキャラクターを考案し、着ぐるみを作りました。フラワーマンに、大学キャンパス内を歩かせ、それを見た人々に、ツイッターやブログなどで広めてもらおうと考えたのです」

優れた商品やサービスを産み出すだけでなく、それを消費者に知ってもらうことも重要。これは、「モノづくりの技術は優れているが、それを利益に結びつけるのが下手」と言われる日本企業にとって大きな課題でもあります。

電通などの大手企業と提携
ビジネス+αの社会的価値を

そのほかに、フジテレビの方の依頼で、スポーツによる震災復興イベントを企画・立案。仙台空港で、誰でも参加できるマラソン大会を実施しました。また、電通の呼びかけにより、映画『はやぶさ』や宇宙飛行士の星出彰彦さんのプロモーションも行いました。

「6,7人の学生で班を作り、企業から予算も提示されるので、その予算内で班ごとに企画を考え、実際に企業の社員の前で発表します。こうしたプロジェクトに、年4回程取り組みますね。発表の直前の時期は、徹夜で作業する学生もいます」(藤田先生)

日本の人々を感動させたい、世界をもっとよくしたいという気概を持ち、大学卒業後も企業で即戦力として活躍する人材を育てたいと語る藤田先生。実際に、三菱商事や博報堂、みずほ銀行、トヨタ自動車、SONYなど、日本を代表する大手企業で、数多くの卒業生たちが働いています。

「『お花サプライズ』にしても、廃棄されるはずの花をうまく利用し、誕生日に花を贈る習慣ができれば、それは日本の社会をより豊かにすることでしょう。単に新しいビジネスを考えるのではなく、そうした社会的価値を創造できる人になってほしいと思います」

慶應義塾大学
経済学部
藤田康範教授
藤田康範教授

慶應義塾大学経済学部卒業。東京大学大学院にて工学博士号を取得。
開成高校、武蔵高校、慶應義塾女子高校で、数学や社会を指導した経歴も。
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