今、元気な科学界の中でも、一番元気なのは「天文学」でしょう。

天文学のもっとも困るところは、宇宙は、人間にはすべて見てまわることができないほど、ものすごく広いということです。

ところが、スーパーコンピュータの誕生によって、とても複雑な計算ができるようになり、いろいろなことが証明されたり、計算できるようになりました。精密な望遠鏡もつくれるようになりました。

特に、「瞬かない星の写真が欲しい」という天文学者の望みに応えるために、1991年にアメリカが宇宙空間につくったのが「ハッブル天文台」。この宇宙望遠鏡は、地球からは撮れない美しい写真をたくさん送ってきたので、それまでの宇宙の本が、ほぼ全滅したほどです。

そして、2006年に取り替えられたハッブル2号は、1号の40倍の倍率で、132億光年向こうの光を捉えることに成功しました。

私たちの宇宙は137億光年だということもわかったそうなので、一番最初のビッグバンを見るためには、あと5光年遠くを見られる望遠鏡をつくればいいことになります。

そしてつい先日、NASAは、太陽系の中に、木星の4倍の大きさの惑星があると発表しました。今、天文学の世界では、昔ならば50年に一度の大発見のようなレベルのことが、毎年のように発表されています。

夜の星は、人類の歴史が始まってから、ずっと私たちの頭上にありました。でもその探査は、今ようやく始まり、そして急激にわかりつつあるのです。

『シロナガスクジラより大きいものっているの?』

R・E・ウェルズ【作】、せなあいこ【訳】
99年刊/評論社/ 1,365円
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宇宙の大きさを クジラと比べてみよう!

黙読するより、誰かに音読してもらうほうがよくわかる一冊。普通は3年生に読む本ですが、興味があるなら何歳からでも! 地球最大の生物、シロナガスクジラのしっぽと比べることで、エベレスト、地球、太陽のサイズが具体的にわかります。

『宇宙たんけん(たんけんライトシリーズ)』

ガリマール・ジュネス【編著】、石井玲子【訳】
07年刊/岳陽舎/1,470円
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一種の仕掛け絵本で、魔法のライトを差し込むと、あら不思議、真っ黒い中に星が浮かび上がって見えます。まずは最初に読ませたい一冊。


『太陽系探検
(科学しかけえほんシリーズ)』

イアン・グラハム【著】、あかつかきょうこ【訳】
09年刊/大日本絵画/3,360円
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太陽系、火星探査機、アポロ。大人でも驚く仕掛けに、わかりやすい解説がぎっしり入っていて、この一冊でかなりの基礎知識が学べます。

『ファー・アウト 銀河系から130億光年のかなたへ』

マイケル・ベンソン【著】、檜垣嗣子【訳】
10年刊/新潮社/ 6,300円
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ため息が出るほどの写真に大人も大満足の一冊

今、一番新しい宇宙の写真集のひとつです。理科にあまり興味のない人でも、思わずおおっ!と驚嘆してしまうほど、美しくて大きな写真集。大人用の本ではありますが、年齢は問いません。むしろ、人間は若ければ若いほど、ビジュアルセンスがいいのです。

『眠れなくなる宇宙のはなし』

佐藤勝彦【著】
08年刊/宝島社/ 1,470円
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宇宙の第一人者、佐藤センセイが、やさしく解説する最先端の宇宙の話。ものすごく文章がうまいので、5,6年生からでも読めますよ。

『宇宙船プロキシマ号の伝説』

ブライアン・グリーン【著】、さくまゆみこ【訳】
09年刊/あすなろ書房/ 1,260円
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アインシュタインの相対性理論を物語にした、SF絵本です。イラストもすばらしく美しく、最後のオチには「あっ」となりますよ!

『ガリレオ 星空を「宇宙」に変えた科学者』

フィリップ・スティール【著】、赤尾秀子【訳】
09年刊/ BL出版/ 1,890円
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天文学の祖の波瀾万丈の人生とは

天文学といえば、この人でしょう。世界で始めて望遠鏡で月を見たガリレオです。近代の天文学は、すべてこの人から始まったのです。

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