初出場で受賞した感動を忘れずにチャレンジ

 技術家庭科教室に面した、屋外スペース。放課後になると、それぞれに工具を手にした生徒たちが、オリジナルデザインの一人乗り車両製作に取り組む光景が見られます。

 工学院大学附属中学校・高校合同の自動車部が、最も力を入れているのが、毎年開かれる「ホンダエコマイチャレンジ全国大会」出場へ向けての活動。この大会では、指定のエンジンを組み込んだ車両を使用して、ガソリン1リットルで何キロ走れるかを、出場チームが競い合います。好成績を目指して、部員たちは車体の軽量化と空気抵抗の少ない形状を実現する工夫を話し合い、設計と製作を進めます。

 部員歴4年目の青木洸樹くんは、大会に初めて出たときに味わった感動を、ずっと忘れずにいます。「中学生部員が初参加した大会だったので、完走できただけで満足でした。その上、初参加チームの中で、一番成績のよかったチームに贈られる賞まで受賞できて、感激しました」

 工学院大学は今年で創設125周年。その記念として、「夢企画プロジェクト」が実施されました。青木くんを中心として、自動車部は「強化プラスチック製のカウル(運転席の風防)でホンダエコマイチャレンジ優勝を目指す」という内容の企画書を作成し、応募。見事採用され、活動助成金を受け取りました。曲線に加工でき、空気抵抗を抑えられる材料は、これまでは高価で手が出せなかったものでした。「工具で手に小さな傷を作るのは、しょっちゅう。それでも前よりいいものにするために、新しいことにチャレンジしたくなります」(青木くん)

 今年入部した紅一点の堂田真央さんも、自動車部が大好きなのだそう。「父の影響で車が好きになりました。みんなでワイワイ言いながら、作業をしている時間が、本当に楽しいです」

 最後に、同校自動車部出身の島田浩行先生が、部員たちの目が生き生きと輝いている理由を、教えてくれました。「時代の流れに応じて、電気自動車の大会にも出ますが、やはり皆ガソリンエンジンの車が好きなんです。生徒たちの興味を一番に考えています」

「自慢と言っていいのか、わからないですが(笑)。“壊れたから直してよ”と、友だちにいろんなものを持って来られます。大学は工学系に進学したいですね」(青木くん)

自動車部の活動に欠かせないのが、スパナ、ドライバー、モンキーレンチといった工具類。「手に馴染むものの方が、使いやすい」と「マイ工具」を持ち込む部員も。

青木くんたちが、初出場してチャレンジ賞を受賞したときの様子。「ホンダエコマイチャレンジは、中高合わせて200チームが参加します。やはり、目標は優勝です」(青木くん)

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