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クイズ感覚で親も中学入試問題に挑戦! |
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次の文章を読んで後の問に答えなさい。
制限時間3分
難易度 ★☆☆☆☆ |
論説文の基本的な構成である序論、本論、結論の流れを意識してください。 前回学んだ指示語もヒントに! |
序論、本論、結論から成る論説文の構成が解法のカギに
キビ子 答えはA→D→B→Cの順 だと思いますわ。 先生 さすが中学受験を経験されたキビ子さん。見事に正解です。解答に至った理由を説明していただけますか? キビ子 はい。まず、前段落とのつながりを考えますと、最初の文はAしかないと思いましたわ。そして次の文にすぐBの文章が続くのは変ですし、Cだとすると指示語の「それ」が示す内容は「徳治主義は東アジア特有のものじゃない」ことになってしまいます。それでは文章の意味が通じません。とすればAに続くのはDですわよね。 先生 おお、前回取り上げた指示語にもきちんと注目されていますね。お見事です。残りのふたつの順番を決めた理由も、お聞かせ願えますか。 キビ子 ええ。Dのすぐ後にCが続くとすると、「それ」の内容が「哲人政治こそ理想的」ということになってしまい、その後に続く文章の意味が通じませんわよね。Bを選べばCへのつながりも自然だと思いますわ。 先生 おっしゃる通りです。論理的な説明でした。キビ子さんは国語がお得意なんでしょうね。 キビ子 そうですわね、一応文系でしたから、理数系よりは得意かもしれませんわ。 先生 キビ子さんの考え方でもう十分とも思いますが、「論説文は苦手」というお母さんやお子さんも多いので、少し解説を加えさせていただくことにしますね。 キビ子 ぜひ、お願いいたしますわ。 先生 論説文では、ふたつの事柄を比較して意見が述べられることが多いんです。たとえば「日本と外国」、「大人と子ども」、「過去と現在」など、対照しやすいものですね。今回の問題文でも「東アジアと西欧」を比べています。その二項対立の構造が見つかったら、それぞれの特徴を書き出してまとめると、文章の主旨がより理解しやすくなると思います。 キビ子 この文章だったら、「東アジア……孔子(儒教)、徳治主義」で、「西欧……プラトン、哲人政治→法治主義」という感じでしょうか。 先生 そういうことです。また、論説文の構成についても、少し説明しましょう。論説文は基本的に、序論、本論、結論という流れに基づいています。本論の部分では、序論で掲げた主張の正しさを示すために、根拠や反論、反論に対する意見などが述べられます。①もこの構成になっているのですが、どれがどれに当たるでしょう? キビ子 そうですわね。序論は「徳治主義は東アジアのものだけじゃない」ということで、その根拠は「ギリシャにも哲人政治という考えがあった」から、かしら。その反論として「いつの世も哲人が出るとは限らない」という意見があり、その結果「文章で表した法律が哲人政治の変わりになった」ということですわね 先生 その通りです。このような考え方からも、解答を導き出すことができますよ。 キビ子 ええ、勉強になりましたわ。 |
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A. A→D→B→C |
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空欄前は東アジアの法律の特徴、空欄後は西欧の法制度について書かれています。従って、その間には、東アジアと西欧の法制度を結びつける根拠が述べられるはず。最初に「徳治主義は東アジア特有のものではない」ことを主張し、続いて「西欧の哲学者も同様に考えた」こととその内容が示されます。 |
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論説文は難しそうに見えますが、構造を見抜ければ、後は整理するだけ。メモを取りながら読むというのは有効な手段です。 本多正人先生 |
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教育キビ子さん |
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