強さと思いやりを兼ね備える桐蔭流

今年1月に行われた全国高校ラグビー大会決勝は、死闘60分の末の両校優勝。桐蔭学園高校は、昨季の決勝戦で今決勝と同じ相手である東福岡高校に5対31で敗れています。無敵と称された東福岡の連勝を56で阻止した今回の引き分けは、桐蔭にとって、雪辱と呼べるほど価値のあるものとなりました。しい練習や連戦でけがをしながらも痛みに耐えて戦い抜いた選手もいます。閉会式後、創部47年目の初の胴上げ。21年間指導を続けている藤原秀之監督の身体が宙を舞いました。

「絶対に優勝したいという部員たちの気持ちが結果につながりました。一年間努力を重ねたことで自身の成長を各自が実感できたのでは」と藤原監督。

文武両道を貫く桐蔭学園のラグビー部では、勉学がおろそかにならないように、練習は短時間で集中して行われます。しかも、あらゆる状況に瞬時に対応する力が桐蔭ラグビー部の持ち味。とっさの状況を想定して行う練習に時間をかけます。

「短い時間で何をすべきか考える習慣がついて、勉強やそのほかの生活に対する取り組み方も変わりました」と、ラグビー部3年の鈴木拓郎くん。

同じく3年の真鍋賢弘くんは「仲間のために身体を張ることから、まわりへの感謝と思いやりの気持ちが自然に生まれます」と、相手とぶつかり合うスポーツのすばらしさを語ります。

前出の決勝戦で、主審のお子さんが海外での手術が必要な重病と聞いたラグビー部員たち。相手校と協力して寄付を募り、決勝当日の閉会式で募金箱を両主将が手渡しました。そのことがきっかけで善意の輪が広がり、目標額が達成されたそうです。さらに桐蔭ラグビー部は今大会中、脳しんとうで主力選手の欠場を3回戦以降余儀なくされた対戦校のために、ほかの出場校と一緒に親善試合を急きょ催しました。

ラグビーで試合終了の合図として使われる言葉は「ノーサイド」。「試合後は敵も味方もない」いう意味です。紳士の国、英国で生まれたスポーツの精神が、桐蔭ラグビー部に脈々と受け継がれ、部員一人ひとりの中にしっかりと息づいています。

部員間の仲がとてもよいこと。また、縦のつながりも強く、先輩・後輩の垣根もない。鈴木くんと真鍋くんは、上級生と下級生のジョイント役を担っていたという。

自らの試合や対戦相手の試合を分析して効果的な戦略を立案するために、ミーティングでは全部員が分析ノートを活用。監督の指示や自身の気づきなどを丹念に書き込んでいく。

次なる目標は全国大会連覇。その一方で「ただし優勝がすべてではない。試行錯誤を繰り返して困難に立ち向かい、さらにそこに楽しさを見い出す経験に意味があります」と監督。

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